甘い卵焼きが食べたい

私は父が苦手だった
私は父が嫌いだった

過去形にしたい

これっていう
特別な１つがあった訳じゃなくて

今までの
細々した積み重ねで
そうなってしまった

父は闘病中で
余命わずか

許すとか
許さないとか
そういうんじゃなくて

苦手とか
嫌いとか
そういう感情が抜けなくて

病気と分かった時に
とっても心が苦しくて
何度も泣けて

なのに
そういう嫌な感情が抜けなくて

自分が嫌になる

あと少ししか
時間がないのに

父が余命宣告されてから
生きる
という事を考えたり
毎日の幸せ
をたくさん見つけられる様になって
感謝しかないのに

変われない気持ちが
辛い

息子ちゃん。と24時間一緒で
時々離れる
ご飯を作る時間

ずっとそんな事が
頭をグルグル回ってた

そんな気持ちで作ったご飯


心が苦しくて
ぎゅーってなってる今夜は
どうしても
甘い卵焼きが食べたい