犯罪組織が、「闇バイト」を犯罪であることを伝えず、「外国に遊びにおいで」や「リゾートで息抜きしよう」と、好奇心をくすぐり、安心感を与える甘い誘い文句で海外に渡航させ、犯罪に加担させる被害が続出しているそうです。
それに乗っかって行くと、その後は拘束され、犯罪行為を強要されるのです。
ニューヨークにまでそんな被害が広がっていると、こちらも日本総領事館からメッセージが入りました。
セントラルパークの雪景色
日本からの特殊詐欺。
こちら↓で書いたようなケースの被害に加え、上記の被害もニューヨークで出ているのです。
これで思い出したことがあります。
1970年代後半、新潟やさらにヨーロッパでも、若い日本人の誘拐が頻発しました。
ちょうどわたし自身が大学生で、ヨーロッパ1ヶ月滞在の旅から戻った頃、ヨーロッパ各地で若い日本人が行方不明になる事件があったと知りました。
同じ頃、新潟では当時13歳だった横田めぐみさんが通学途中に忽然と行方をくらまし、ずっと後に北朝鮮に拉致されたことがわかりました。
そしてヨーロッパで行方不明になった人たちも、北朝鮮の若い魅力的な工作員に声をかけられ、ついて行ってそのまま拉致されたらしいと知り、言葉をなくしたことを覚えています。
当時のヨーロッパは、満足に日本食を食べられるレストランもなく、日本では当たり前に無料だった水も有料、しかもガス入り。
何もかもが違い過ぎて、ホームシックになっても不思議ではありません。
そんな時、例えばですよ。
イケメンだったり美少女だったりして、現地に慣れていそうな金回りの良さそうな人が絶妙のタイミングで話しかけてきて親切にしてくれたら。。。
さらには、
「明日よかったら穴場スポットを案内するよ」
と、言われたら、ついついふらっとついていっちゃう気持ちもわからなくもありません。
娘が高校を卒業した夏
バックアックを背負って6週間
独りでヨーロッパを回る旅をしました。
わたしたちとは最終地ベニスで合流。
日焼けして少し痩せっぽちになった娘
実は密かに「誘拐」を心配していたので
元気な顔を見た時は
どれだけホッとしたことか。笑
それが現在はインターネットを介しての誘いに変わったのですね。
ここからは総領事館からのメッセージです。
闇バイトに応募し一度犯罪に加担してしまうと、「やめたい」と思っても、パスポートを取り上げられて軟禁状態になってしまったり、また、自分自身や家族等の個人情報をもとに脅迫され、抜け出すことができなくなったりするばかりか、犯罪組織内で暴行を受ける等のおそれもあり、実際にそのような事例が発生しています。
犯罪組織にとって「闇バイトの応募者は使い捨て要員」ですので、現地警察に拘束されても、犯罪組織は助けてくれません。
海外であっても、犯罪行為に対する罰から免れられるわけではありません。たとえ「知らなかった」、「聞いていた内容とは違っていた」といった事情があったとしても、何ら考慮されることなく現地警察に拘束され、現地又は日本において罰せられる可能性があります。
怖いですね。
いやホント、手が混んでいる分見破るのが難しいのかも。
インターネット上で知り合った見ず知らずの人からの甘い誘いにはまず一旦は警戒心を持ちましょう。
そして、あなたの直感が「あれ?」と思うなら必ず周囲に相談するなどし、慎重に行動してくださいね。
詐欺に関する過去記事です。ぜひこちらもどうぞ。
ずっとわたしには入会資格がないと思っていたクラブに入会できました。