小さな革命を受け入れた家族の今 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

気がつけばあと二週間で2022年も終わりますね。
激動の1年でしたがみなさんにとって今年はどんな1年でしたでしょうか。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご近所のタウンハウス
ハロウィンの時は
すんごいド派手でしたが落ち着いた感じです。
 
 
 
 
 
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我が家は今年、革命的な変化を受け入れた年となりました。
昨年秋にグラマシー地区にアパートを購入して独立した娘は、念願叶って転職をしました。
 
 
しかし、お給料はこれまでの約半分となります。
 
業界自体は同じですが、古くからある大企業から、スタートアップに近い会社への転職です。
 
決心をする過程には紆余曲折や不安、迷いもあったと思います。
けれど、心そこにあらずの状態で、お金のためだけに続ける仕事は、いつしか「やる気」を奪い、ワクワクすることのない日常は色あせたものになって行くでしょう。
 
新しいことに一歩を踏み出すのは、怖いけれど。。。
やっとチャレンジしたいと思うことが見つかったのだから、ぶつかってみたい。
そんな思いで自分に革命を起こすつもりでした。
 
 
けれど、娘の転職に、最初夫はかなり躊躇していました。
安定したお給料のいい仕事を辞めてしまうなんて。
夫は長年名の通った一流企業にいたのでそう考えてしまうのも無理はないかもしれません。
 
 
 
それを辞めて海のものとも山のものともわからない会社に賭けるなんて。
と言うわけです。
夫の気持ちもわかるけれど、わたしは娘の気持ちもわかります。
 
30歳になった時、
わたしもそれまでの安定した仕事を辞め、それまで暮らしたこともない治安の悪いニューヨークで、一人暮らしを始めてしまった経験があるからです。
 
 
わたしは二人から一歩引いて、静かに応援してきました。
 
結局、娘の長かったチャレンジは叶い、来年1月からは新しい職場です。
 
最後のボーナスももらい辞めることを告げた娘。
今は決心して本当に良かったと晴れ晴れした面持ちです。
 
 
 
また、夫も40年近く働いた、生き馬の目を抜くと言われる業界を退きました。
今は、うんとストレスが低い契約で好きなことを仕事にしています。
 
その彼も、今、ことあるごとにこう言うんです。
「ああ、今年決心して退いて本当に良かった」
 
 
 
 
ライフスタイルが大きく変わらないのは私だけですが。
 
 
家族二人が目に見えてこれまでとは違う、晴れ晴れとした顔をすることが増えたことで、わたしのお手柄でもなんでもないのに、彼らの決断に反対しないで応援してきて本当に良かったと嬉しくなるんです。
 
 
自分の幸せは、家族の健康と幸せの土台の上に築かれているんだと気づかされました。
 
 
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そこで思い出しのは、わたし自身が30歳で、飛ぶ鳥を落とす勢いだったファッション誌の編集者としての仕事を辞めて、ニューヨークに一人で住む決意をしたときのことです。
 
辞める半年前に、その決意を当時の編集長と副編集長に告げると、きっと親心もあったのでしょう。
編集長はこんなふうにおっしゃいました。
 
「おまえは企業にいたほうが伸びるタイプだと思うよ。フリーランスみたいな立場になってやって行くのは大変かもしれないよ」
 
確かに。本当にその通りだと思いました。
それでもわたしの決心は固かったのです。
 
すると最後にはこうもおっしゃいました。
「ニューヨークに行くのもいい。
仕事の面やビザの面ではできるだけ協力してやる。
だけどな。2年経ったら帰ってくることを考えろ。
みんながおまえのことを覚えていてくれるのは2年までだぞ。
2年ならニューヨークに行ったことも箔がつくけれど、あとは忘れられるだけで、仕事なんてなくなると思え」
 
 
一見、ぶっきらぼうで乱暴だけど、実はわたしのことを親みたいな気持ちで考えていてくださったんだなと今なら思います。
 
 
副編集長はもう10年ほど前にお亡くなりになったと風の噂で聞きました。
編集長は今、どうしてらっしゃるのかしら。
 
「今度日本に行ったら、会いに行くべきだよ」
と、夫。
 
そうですね。
自分自身、この年齢になると、今したいと思い立ったいいことはいましておこう、そう思います。
 
 
 
当時、20代のわたしには仕事しかありませんでした。
仕事を取ったら何も残らないような人間でした。
 
お料理すら満足にできず、パートナーができても長続きせず。
 
そんな自分からあえて仕事を取り上げる決意をした自分。
シリアスな理由はありましたが、ほかにももっと穏便な方法はあったはず。
 
知り尽くした東京とたくさんの友だちから離れる決意をした当時の自分は一体何を考えていたのでしょう。
 
それから20年後、企業向きと言われたわたしが、起業しました。

ほんと、人生なんてわからないものです。

 
今、一つだけ言えることは、
 
思いついた「良いこと」はやってみると、それなりの良い場所に着地できること。
 
たま〜に
想像もつかなかった苦労を強いられたり
方向転換を強いられることもあるけれど
腹をくくった決心なら、
たとえ不時着することになっても
必ずサバイバルできる。
 
 
ある意味、根拠のない自信ってやつかもしれませんが。
わたしはそんな感じで人生をこれまで送ってきました。
 
 
 
若い時にがむしゃらで頑張って、
勉強したり努力したりして叶えた経験があると
体にインプットされたそのやり方は
しっかり残っていて
次にもう少し年齢がいってから
さらに大きなチャレンジをしても、
かなり楽に乗り越えられるんです。
 
 
自転車の補助輪が一旦取れれば
もう乗り方を忘れないとの同じ。
 
 
逆風が吹く2023年になりそうですが。
こんな時だからこそ、どうせいばらの道なら
いっそよりいばらが多い道を歩んでみるのもいいかも。
 
 
 
みなさま、どうぞ良い週末をお過ごしくださいませ。
 
 
 

 

 

 

 

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