アメリカ式「見かけ力」で絶対外せないこと | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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子供が歯医者さんから出てくるのを待ちながら撮影





こんばんは!


今日もニューヨークは春たけなわといった感じでした。

お元気ですか?



今週末、ハンプトンのモールに出かけた際、

ごみの始末をしていた40代ぐらいの女性を見て、

はっとしました。

見てはいけないものを見てしまったような違和感を感じたのです。



歯並びがぎょっとするほど乱れており、抜いたまま放置された部分もあったからです。



ふと考えてみると、ニューヨークで普通に生活をしていると

まずお目にかかる機会がないのが、歯並びの極端に悪い人。


この女性の場合は、ドラッグ中毒か精神障害があり、

長期間にわたってきちんと歯のお手入れをしていなかったことが如実に感じ取れました・悲


そう、歯並びが極端に悪い人、

見るからに昔のさし歯のままでいる人って、あまりお見かけする機会がないためか、

ニューヨークでは見るものを不穏にさせ、ただならない異様な印象さえ与えてしまうんだなと感じました。



余談ですが、

谷崎潤一郎さんが、昭和初期、80年近く前に書かれた↓「陰翳礼讃」に、

アメリカのハリウッド女優たちは、歯並びがとてもきれいだ、という部分があって、

アメリカの歯に対する意識の高さには歴史があるんだなと驚いたことがあります。



陰翳礼讃 (中公文庫)/谷崎 潤一郎
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米国の歯並び、白さに対するその執着ぶりは、

ほんの100年足らず前まで、既婚女子は、歯を黒く塗りつぶす習慣があった日本とは対照的です。



ですが、当然といえば当然なんですが、

10歳ぐらいまでの子供たちの中には、

口の中で歯がちぐはぐに踊っているような子もいます。



しかし、アメリカの誇る完璧すぎるほどの歯の矯正の威力でしょう、

14歳も過ぎると、多くの子供たちの歯は、虫歯もなく、

(以前にも書きましたが、NY市は水道水の微量のフッ素が入っています)

ちょっとありえないほど真っ白で、現実味を逸しているほど完璧。


ですが、この完璧な歯を手に入れるには、

当然といえば当然ですが、長い「さなぎ期間」と忍耐と、

何よりお金がかかります。(笑)



うちも、娘は歯の矯正をしています。


娘が歯の矯正を始めた時、実は日本で、多くの人に言われました。

「一体どこに矯正をする必要があるの。歯並びきれいじゃない」と。


確かに問題といえば、前歯に若干のすきまがあること、右奥歯2本が若干内側に入り過ぎていることぐらい。


日本ならばこの程度なら矯正をしないで済ませてしまうケースが多くても不思議ではない感じです。



ところで、この長丁場の矯正ですが、

娘は1カ月ほど前、2年間にわたって耐えてきた歯のブリッジはやっと外し終え、

次なるステージ、さらに2年間つける必要のあるリテーナーという型をはめ始めたのですが、

週末、これを失くしてしまいました。


(ノ◇≦。)


これは、矯正した歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐため、

まだまだ2年間は装着しなくてはいけないストッパーのようなもの。


食べる時は外す必要があるため、危ぶまれた通り、

第一回目の紛失とあいなったわけです・悲



というわけで、新しいものを作っていただくために、

なかなか予約が急にはとれないため、

学校から30分だけ抜けて、歯医者に連れて行き、

駐車ができない場所なので、車の中で待機して待っているときに撮ったのが上の写真です。



リテーナーを娘が失くしたとわかったとき、

「どうしてそう何でも忘れたり失くすの~。ダメじゃない」

と、つい言ってしまったわたし。



でも、後で夫に、

「子供なんだから失くしても仕方がないと考えるほうが健全じゃないかな。

リテーナーの出費はイタイけれど、

それよりこのことで、すでに自分をものすごく責めている彼女に一層の罪悪感を植え付け、

親子の関係が気まずいものになるほうが、よっぽど取り返しがつかないよ」


といわれ、これには大反省をしてしまいました。

ごもっとも。


確かに娘は、自分がよくモノを忘れたり、失くすことですごく自己嫌悪を感じ、

自分を必要以上に責めたりしがち。



優しい子だけれど、すごく繊細で傷つきやすいところがあるから注意してあげなくちゃと

いつも思っていたくせに、わたしったら・・・・


子育ても人生も何年やっても、初めて経験すること、失敗することの連続。


歯の矯正の大切さはもちろん良く分かります。

歯並びが悪いと自信を持って笑えないし、

あごの形まで悪くしてしまいます。


でも、この長丁場、親として楽ではありません・苦笑


あ~今日は娘が帰ってきたら、美味しいデザートを作って笑顔で迎えてあげようと、思います。


どうぞみなさまよい1日を!




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