あれから数日後。俺はちっとも笑えずに毎日を過ごしていた。
そんなある日、今日は新1年生がやってくる日なのだが・・
そこにはカイの姿があった。
「なんか、騒がしいね。」
カイはキルに気づき、声をかけた。
キルは姫の姿では・・髪をたらしてるわけでもなく
眼鏡をかけてないわけでもないのに
カイは気づいたのだ。
「姫~。」
カイはそう言いながら犬のようにかけよった
「ダワン君!?よく分かったね。この格好で。」
「姫は姫だし。分かりますよ~。」
そして、カイはそういいながら、1年の教室へ戻っていく。
ーー・・・俺だって分かってたよ?キル?
それから下校時間。
「カイ君も来たって事となると・・すごいね黒猫中。」
「すごいって?」
「ほら・・だってカイ君に姫、王子ー・・・それに。」
雑誌闇勝。闇勝直々から出している雑誌である。
ほとんどが経済のことなのだがーー・・
たまに闇勝学園のことが載っている。
月1のPRINCESSと違い、週1の雑誌である。
そこには最強ユニットK&Sの姿があった。
ーーー・・ケイとセイの事だ。
「見たでしょ?あの先輩と王子が組んでるの!?」
「うん・・。」
キルは少し不安だった。
だって・・・ブルーガ君、セイ君といると変なんだもん。
「芸能人が4人もいるんだよ。ただの公立中なのに。
あ~あ~、W王子か~・・いいなあ、姫。」
「W王子・・・。」
天使と悪魔・・・。
アラタとナナは姫と王子に聞えないように
ボソボソ話し始めた。
「これが本当の3角関係ってね。」
「そんなの記事にしたらマジで王子怒るよ。
あんな奴好きじゃねーって。」
王子は曲がり角で
アラタらの近くにいるものの会話は聞えてなかった。
ただ・・・遠くでキルをみつめていたい、それだけだった。
「なあ・・先輩と組むなんてさ。嫌じゃねーのか?」
俺があいつといるのが嫌・・?
たまにキルが居る左方向へちらりと見る。
右隣に居るルルスへ耳をかたむけながら話を聞いていた。
「別に社長が言ったことだし・・。」
「あ~・・ケイの母親か。」
それもあるけど・・俺の父親も含む
「ま、大変だけど・・頑張れよ?」
ケイはまたちらりとキルが居る方へ向くと
そこには彼女の姿がなかった。
アラタとナナの姿しかなかったのだ・・・。
「どうした、ケイ?」
「・・・俺、帰るわ。」
キルの姿が見つからない・・・
あいつ、どこにいったんだ?今日、仕事あるよな・・?
一緒に事務所行こうって思ったのに。
俺は焦りと不安がつのり、自分とキルのカバンをもち学校中を歩き回った。
キョロキョロと首をかしげてもキルの声も姿もない。
帰っちゃったのか・・?
その時
「あ、ブルーガ君。」
キルの声がした。彼女は理科室前にいたのだ。
そこにはアラタとバヴの姿もあった。
他の男・・いや、あいつらといることにイラッと来てしまった。
「あ・・キル。帰るぞ?」
「あ、うん。」
俺はそう言いながらキルのカバンを渡す。
カバンーー・・・待ってたのかな?
「部活ねーのに、なんで理科室にいるんだよ!
しかもあいつらと!!」
「ひみつ。」
「~~っ!!!」
そのキルの言葉で俺はさらにイラついてしまった。
自分でも分かる。顔が怒ってること・・・
それでもキルは平然と俺との会話、事務所へ向かう。