こころがつめたい


おもいからだをひきずる路上


かるいこころに嘘がひしめく


鉛筆でこすった影の街


錘をつけながら走った


手帳につけた硝子の足あと


いくら泣いてもたりない眠り


穴を掘って埋めた小鳥


いつか窓を割って飛んでゆきたい


鳥籠で暮らす硝子の小鳥


真っ白な街でポストだけを探す


poetry sentence

森 ルカ