森の薫り(短歌)熱帯のように我が部屋蔓伸びて炎の向こうにあなたを想う森 ルカプラカード持ちしほてりを残す手に汝に伝えん受話器をつかむ夏服の群れにひしめき女学生たちまち坂を鋭くさせる血と雨にワイシャツ濡れている無援ひとりへの愛うつくしくする岸上大作