男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)S&C合宿 粛々と | ラグカフェ編集部の取材メモ

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男子セブンズ日本代表候補となる選手たちを集めた合宿が朝日サッカー場で行われた。

 

今回の合宿最終日となる16日の練習前に、一部報道でチームを率いるダミアン・カラウナHC退任(予定)が発表された。

 

しかし、あくまで同日夕刻の日本ラグビーフットボール協会の理事会で承認されればということで練習を訪れる取材者はわずか。

予定を早めて実施された練習も、開始時間以外は通常通り行われた。

渦中の人、カラウナHCもこの段階では何も話すことができないということで、わざわざ練習中に取材機会を設けてはくれたが去就については語らなかった。

 

カラウナHCの様子はいつもと変わらず。

練習前にはマキリコーチ、鈴木貴士コーチ、ジョセファ・リリダムとキッキングゲームを楽しんでいた。

 

練習も同様に、決められたメニューが進められた。

 

若干違和感を覚えたといえば、練習の終わりに円陣を組み締めの声と同時にカラウナHCがチームに水をかけられていたことか。

選手に聞くと、特別なことではないということだったが、さらにこの後、選手たちと握手とハグをして回った。

キャプテン小澤大と

日本ラグビー史上初めてセブンズ日本代表と専属契約を結んだ鶴ヶ﨑好昭

坂井克行

橋野皓介

先日、日本ラグビー史上初めてプロセブンズ選手となった林大成

 

さらにさらに、協会のレポート用に何人かの選手と写真を撮っていた。

 

こうした様子を見ると「いつも通り」と説明されてもなんらかの思いをいだかざるを得ない。

 

カラウナHCはもともとこの5月までの18ヶ月間の契約を結んでいた。

これまで、リオデジャネイロオリンピック後、新チームとなるセブンズ日本代表を成長させてきた。

4月には、香港セブンズのHSBCセブンズワールドシリーズコアチーム昇格大会に優勝し、来シーズンのコアチーム復帰も果たした。

強化のプロセスとしては、大きな大会はひとつの指標としながらも、段階的に成長するように指導してきたと話した。

確かに、その成長スピードはリオデジャネイロオリンピックの結果から思えば満足なものではなかったかもしれない。

しかし、瀬川HC時代も満足に選手が集まらず、成長、あるいは積み重ねていくこと自体に課題を抱えていた。

そこで成長力、伸び代をHCの責任とするのは酷だろう。

むしろ、外国出身選手で固めてでもコアチーム復帰を果たした「結果」が評価されるべきではないか。

 

2016年11月にカラウナHC就任が発表された際、コアチーム昇格やワールドカップ出場と本大会での成績など、明確なノルマは設定されなかった。

評価は「総合的に判断」という言葉で説明されていた。

ワールドカップを2ヶ月先にひかえたタイミングでのこの決断は、チームに水を差すものになってしまうかもしれないが、それも最初に決めた契約期間に起因する。

今回、契約を更新しないという判断にいたった理由は今のところ説明されていない。

それどころか、正式に契約を更新しないという発表もされていない。

会見が行われるということだが、その場では何が語られるのか。

 

選手も朝の報道で知ったということで、練習はいつも通り「明るく・元気に」行ったが、困惑は隠さなかった。

橋野は「僕もイーグルスで突然ヘッドコーチが変わったことがある。こういう世界なので何が起こっても不思議ではない。選手としては、目の前の目標に対してすべきことをするだけ」と話した。

キャプテン小澤も報道に驚いたと話しながらも、橋野と同様、何があっても選手としてはプレーに集中をという趣旨を口にした。

どちらの選手も理事会以降でなければ正式なことはわからないという前提での話だ。

 

理事会の日程、カラウナとの契約期間の都合、いろいろな事情が絡み合ってこのタイミングになったことはわかる。

ただ、現場が一切その気配を感じないところで行われる決断というのはどのような理由でなされたのか。

 

振り返ると、リオデジャネイロオリンピックで4位という結果を残し、本人も「もう一度チャレンジしたい」と口にした瀬川HCを退任させた理由は「タイミング」だった。

そのタイミングで就任したのがカラウナだ。

カラウナHCの仕事がベストだったかどうかは議論されてしかるべきだろう。

コアチーム昇格という結果はともかく、そのプロセスを「総合的に判断」して今回の結論にいたったということなのだろう。

とはいえ、専属契約選手は増えたとはいえ、トップリーグのシーズン中は満足に選手も呼べず、合宿では「セブンズ」を教えることからせざるを得ないという環境は、HCの手腕とは関係ないのではないか。

 

現時点(2018年5月18日)で、正式にカラウナHCの退任は発表されていない。

退任が発表されていない以上、後任も未定だ。

しかし、ワールドカップを目前に控え、これから誰かと交渉というのでは、あまりに無策にすぎる。

ワールドカップは梅田コーチのもと、現チームを継承する形で出場し、その後SWS、オリンピックを見据えた新体制へ移行ということか。

 

私見ではあるが、4月からセブンズのコーチに加わっている鈴木貴士がHCになればとは思う。

梅田コーチよりもセブンズ経験もあり、現役の代表選手たちと一緒にプレーしたこともあるというのも大きなアドバンテージになる。

コーチ経験という点に問題があるなら、彼に国内外問わず、セブンズのコーチ経験が豊富な右腕をつければいいだろう。

(コーチ経験をいうなら、梅田コーチも豊富とはいえないはずだ)

選手だけではなく、コーチの人材育成も日本ラグビー界の課題だ。

コーチの育成を代表チームで進めることの是非はあるが、最も経験が積めて、最も成長できるポジションでもある。

瀬川HC時代からの「継続性」という観点でも、悪くないのではないか。

実現性は低いかもしれないが。

 

選手に関しては、誰がHCになろうとも大きく変わることはないだろう。(変えられないだろう)

来季のトップリーグは変則日程とはいえ、セブンズ日本代表に与えられるリソースも今とは大きく変わらないだろう。

そうであっても、今、新たな指揮官に仕事を委ねる「タイミング」なのか。

 

カラウナHCとの契約更新について結論が発表される場で、何が、どこまで語られるのか。

 

(尾)

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