嫌幸感

テーマ:

幸せになりたいって
よく言うけど

あたしはやっぱり

幸せが嫌いだ



あたしにとっての
幸せは

たとえば
ケーキ


買う瞬間
うれしくて

小銭を握る手がはしゃぐ

食べる瞬間
おいしくて

魔法の世界へ飛び立てるくらい

でもいつも
気付くんだ


この幸せは
ずっとは
続かない

食べるたび
少しずつ
さみしさがやってくる


食べ終わった瞬間
全ては
思い出で

あたしの手にあるのは
ただのゴミなの


嫌だとおもって
ケーキもう一つ

手を伸ばす


けど

前みたいな
幸せには戻れない


ケーキを
食べ続けることは
できないし

食べたところで
だんだん嫌になる


続かないから
幸せなら

失うから
幸せなら


そんな恐ろしいもの
あたし
知らなくていい


そんな一瞬の幻
なくたって
笑って生きていけるもの



なのに
あたしは
バカだから

あなたとケーキ

食べたいって

思ってしまうの



時々
あなたに
半分あげたりしてね



幸せよりも

大切なものが

いつも

ここにあるから

それだけは

いつも

ゆるがないから




その不思議な気持ちに

名前を

つけたことは

まだないの