東京優駿(第84回日本ダービー)~アルアランの2冠の可能性~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 (優)を持たずに皐月賞馬になった戦歴に2冠は無いというルールをいとも簡単に破棄したのは2015年のドゥラメンテであった。この前代未聞も、その事実を知らない人が殆どだから、同馬も単勝1番人気馬に推挙されて、それに応じた。JRAがオッズを操作した訳ではない!
 「青葉賞馬」は「東京優駿」を勝てないというのも同様で、総体的には知らない人が多いのだろう。でなければ、信じない人が多いだけの集票力を示している。ジャングルポケットサニーブライアンだけに許された18番ゼッケンをつけたアドミラブルの運命は如何に。
 話を戻すと、ドゥラメンテの「東京優駿」が前代未聞に見舞われる理由は何処に存在したのか?「ダービー馬連」は前年から稼働しているし、無理に変化を探すならWIN5の最高額が6億になって初めての「日本ダービー」だという事ぐらいか。そして、それに見合うものが今年の「日本ダービー」に存在するならば、アルアランの2冠は成立するだろう。

 「毎日杯1着馬」は「第1回NHKマイルC」覇者を5頭出している。しかし、この5頭は2頭と4頭に分断しなればならない。それは「毎日杯」が距離を変更したからである。
 他にウインクリューガーのように「毎日杯8着」から「NHK」を制した変わり種も存在するが、ここでは関係無い。これらの事を知っている方が、「NHK」専用と思い込んでいるケースが多く、距離短縮後はより「皐月賞」から乖離したステージにポジショニングされていた。
 だから、芝20のキングカメハメハディープスカイはダービー馬へと昇華したが芝18のダノンシャンティは走る事すら許されなかった。ダノンシャティが取消処分となった「第77回日本ダービー」は無冠から(国際)となった年の2010年戦という幕引であっても幕開戦という面倒臭いどうでもいい環境下で施行された。ちなみに(外)クロフネはマル外解放+賞金増額の「第68回日本ダービー」で*1着同枠馬に甘んじた。現物は既出のジャングルポケット

(追記)書こうとしていて、書いていない事を思い出したので追記しておくと、距離を芝18になった「毎日杯」が「東京優駿」に対して物申したのは、単勝1番人気だからダービー馬になった訳ではないキズナである。キズナというと、(優)ではく[優]によって(記念)第80代ダービー馬になった特別なキャラだと思われがちだが、戦歴解析的には、重要なのは「第60回毎日杯」である。