2歳馬限定競走とは、1年で無く約5ヶ月間、夏季~秋季の間に編成される競馬番組で、その中でもオープン競走は限られたヴォリュームで構成されている。そんな短期間に2歳オープン特別を3勝した個性が当研が知る限り3頭存在する。
(父)サクラヤマトオー(1990年)、タヤスアゲイン(1997年)、ナムラビッグタイム(2003年)の3頭であるが、この3頭の中で、その後に1着加算歴を持つのはタヤスアゲインのG3「青葉賞1着」のみ、2着加算歴では(父)サクラヤマトオーの「共同通信杯」、古馬になってからの「産經賞オールカマー」となる。
この3頭は何の役割を以ってオープン3勝を刻んだのかと言う疑問が生ずる。無理矢理コジつけてもサクラヤマトオーの「(祝)菊花賞」*1着同枠、「皐月賞」*3着同枠程度で、教唆馬と命名するには貧弱であるし、これが唯一では再現性には欠けるもの。
2歳オープンだけが、別定戦で施行されるから、これらは2度増量勝ちしたキャラなのに、その機能性は皆無と言っても過言で無い程度である。その後の競馬番組は、2歳オープン3勝馬を誕生させていない。2歳重賞競走の整備や、ローテーションの変化も原因の1つではあるが、それらも織り込んで競馬番組は成立するものである。
ちなみに2勝馬は25頭(1986-2015)存在する。その中にはG1馬(市)ダンツフレーム(2000年)やメイショウサムソン(2005年)なども存在するが、それでもその程度である。