戦歴の一部のみを採り上げて、その新・旧2頭の個性を同一視する事で、結果の再現に期待し予見する事が、如何に短絡・稚拙な事であるかは、理解出来るレベルの方には、必然であり、理解が及ばないと、アレのココとコレのココが同じで、結果も同じだと、偶然の一致と必然の符合の良し悪しも解らなくなってしまう。それは、主催者日本中央競馬会が、その様な符合めいた一致を用意し、その一部の結果をシンクロさせているから、当然の話である。確かに、その区別が出来る能力があれば、例えば、10のうち3つ以下しか存在し得ない一致を見分ける事が出来るのであれば、それも1つの方法論として成立する訳だが、残念ながら、それは適わない。
しかし、初学者に対して、過去のいくつかの一致を持ち出して説明するのは簡単至極であるから、鋭い質問が無ければ、ロジックの虚偽の正当性や正論性を今後の再現性への期待に振り替えて語るには、非常に都合がよろしい。「同じ事を繰りかえす」という漠然とした抽象表現が、さも深い意味を持っているが如き印象を与えるのは、まるで、「反戦デモ」をなぞった「廃案デモ」と同じである。