サマーシリーズとしての本番組の今年の位置づけは、先行戦時に書いた通りに、シリーズチャンピオンを本気で狙って来る個性に義務づけられた12ポイントと、それにより自然発生する「シリーズ皆勤賞」という前例に倣って、11ポイント馬による対決構造を初めて発生させた。集票力は前走を勝っているレッドアリオンが上になるだろうか?坂のある中山での負担重量500gが作用してスマートオリオンのリベンジに期待が集まるのだろうか?
今1度、シリーズ構成つまり「ハンデ→賞金別定→ハンデ」という施行順について、何が有利で、何が不利なのかを一般論で考えてみるのも、無駄にはなるまい。その逆説的に捉えればいいのだから。
現行例では、シリーズ1勝馬は「中京記念」で評価された負担重量に500gのみ加増するルールが守られているが、これが「救済戦」か「能検戦」かで大きく変化する蓋然性も高い。
フラガバッハ57.0キロ→57.5キロ、クラレント57.5キロ→58.0、サダムパテック58キロ→58.5キロ、スマートオリオン57.0キロ→57.5キロ、レッドアリオン57.5キロ→58.0キロ。
しかし、今年以降、特別な事が無い限り、「関屋記念」→「京成杯AH」を連覇するクラレント型の1着馬は出ないと言うのは、これが「代替」であった点から。
仮説は実験が成功すれば、仮説として成立するが、そのが適わぬ時は、所謂、只の妄想に成り下がるが、仮説を立てて、起点を定め無ければ、数多い分岐判断は不可能である。単純な似た物探しであっても、サンプル想定自体は仮説の一種であると認める。
ここでの当研の仮説は、シリーズ過去2戦に戦歴を持つ事が1着起用条件になっているという事。これは、つまり逆説的には、シリーズ初参戦が1着条件にも成り得るという意味にもなる。
できれば、出走しないで欲しいのが、先行2戦で◎を打って失敗しているエールプリーズだが、やはり、出走し、当研が重い印を打ってしまうのだろうww
