「天皇賞 世代論」 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

(あまり書く事は無いのだが、少しは書くべきと天が囁いたので、クローズドにせずに書くが中身は大した事ではない出し惜しみである。)
 「天皇賞」とは、「春」と「秋」のセットで完成形であり、秋天は3歳馬に勝つ機会が与えられるが、その世代は、その年の春天には出走資格が無いから、それは、要するに3歳馬には「春秋連覇」の機会が無い。
 これは換言すれば「春秋連覇」では無く「秋春連覇」というのが全世代に対して公平な表現となる。という意味である。
 「天皇賞(以後、春天・秋天併せてこの表現を使用)」が、そのステイタスに比して1着本賞金を1億3200万円に維持し続けている理由もここにある。
 さて世代に関して特化して恐縮だが、「天皇賞」は「世代と世代の戦い」と言うのが当研の不変の認識なので悪しからず。
 さて、現時点で、明け4歳馬には「秋春連覇」の機会は無く、それどころか現5歳世代は過去の「天皇賞」で1度たりとも馬券対象に起用されていない世代である。
 だから、今春、馬券対象になる蓋然性は、グレード制導入後の「天皇賞」の歴史からだけで見ると高くなる訳だ。導入後の「天皇賞」で馬券対象に1度もならなかった世代は存在しないのだから。しかし、それが「春天」だとか「秋天」だという断定的根拠は何処にも無い。
 連対構造的に言えば、春天連覇世代である現6歳世代が寡占状態そのものであり過去4年で7連対している事実が残る。
 「G1天皇賞4勝世代」と言っても然程珍しい訳でなく過去3回現実に起こっている事案である。現5歳世代のリベンジ項と同じ話になるが、「G1天皇賞」を1勝もしなかった世代も「4勝世代」と同等に珍しくは無いのだが、そういう世代が連続して誕生した事は無いというのが現状である。
 つまり、今年明け4歳世代が春天で1着起用されるなら、現5歳世代がリベンジを果せる可能性はかなり低くなる訳だ。