第49回共同通信杯(トキノミノル記念) | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 昨年の覇者であるイスラボニータが語られる際には、それぞれが異常なまでに歯切れが悪いのは仕方ない。揃目開催の「新潟2歳S」から、2年の経過期間を控える「いちょうS」は距離を再び芝マイル戦に戻された。そもそも、タブー馬も旧モデル馬も一過性な戦歴馬も、時にシラーっと同等扱いとし、時に対極的な別物扱いするのだから、全編歯切れは悪い。
 兎に角、昨年の覇者の、ここまでの戦歴も異端だったことに変わりないし、参戦した当該重賞も異端だった。オープン特別を別定増量で勝ちした後に馬齢重賞を加算したのだから、ここへの参戦時に増量馬となるのは、必然であり、増量馬であったから、敢えて起用された訳ではない
 「東京芝1800M」という2歳、3歳、古馬G3,古馬G2,古馬牝馬G2を総揃する準基幹的なコース大系をクラシック前までに「3勝」するという経歴は稀少で記憶に新しいのは昨年もモデルに出て来たかもしれないJpn世代の(市)フサイチホウオーだろう。Jpn世代である事で現物起用対象から外され同枠馬を見守る不運な戦歴が新G表記の時代でどう扱われているか。イスラボニータが「毎日王冠」でなく「(新潟代替)セントライト記念」を選んだ理由も見えてくるかもしれないし、サトノクラウンが、イスラボニータディープブリランテのように、ここでの増量勝ちや加算では無く、フサイチアソートを倣う可能性の有無も。などと書くと当研の◎も見透かされる事だろうが、果たして最終結論は如何に?