牝馬2歳新馬芝マイル戦の同日施行の示唆するもの | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 先週の「未勝利牝」の増設戦は、揃目決着に収束した事で、自らの役割を全うした訳だが、今週は「同日施行の新馬牝芝マイル戦」を取り扱う。ありそうでレアなのが、この完全同カテ戦の同一施行であり、出走を熱望する未勝利クラスでなく,生涯1度きりの「新馬戦」となると「超レア」領域の案件となる。
 この「2歳新馬牝芝マイル戦」というカテゴリーはグレード性導入後の10月以降に、いくつか存在して、その歴史を刻んで来たが、常にエリート馬を輩出する訳ではないが、出世頭は、ダンスインザムード(中山12月)やリトルアマポーラ(阪神12月)、ドナウブルー(京都10月)などの馬が挙がる。昨年の「阪神JF」で単勝1番人気馬として4着敗退したコレクターアイテムは、当該9月施行の当該カテゴリでデビュー勝ちしたキャラクタである。去年、2場開催となった、この舞台装置だが、この相手を務めた中山新馬は「マイル戦」だったが「牝馬限定戦」ではなかった。
 グレード制導入後、数回だけ「10月以降」の「競馬番組」で存在した「同日施行」が今年は「9月」で展開されるのである。「9月施行」であるから、必然的に「中山と阪神」という関係となるが、それは「12月施行」で1度だけ、スパークアロー(中山)とオレンジピール(阪神)が経験している。騎手は、東の岡部、西の河内であった。