第8回ヴィクトリアマイル(2013年) | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 4歳上戦である「ヴィクトリアマイル(以後、Vマイルとする)」が創設された2006年に「NHKマイルカップ」が「第11回」、「桜花賞」が「第66回を迎えたという数字合わせと3歳上戦である「安田記念」が「第56回」、「MCS」が「第23回」を施行したという明らかな食い違いを詭弁で、さも、有機的、有意的な関係性が存在するという乱暴且つ安直な展開は、少し考えれば、その非合理性が誰でも理解出来るだろう。
 だが、その持ち前の横柄で勿体ぶった論調によって、取巻やリピーターらは、思考停止してしまい「成程」と感心の溜息を発してしまう。その様子を横目に本人は益々調子に乗ってしまうという弊害が繰り返される人生に老若の違いはない。つまり、精神年齢が低い訳だ。
 重要なのは「芝マイル」を共有するプログラムの開催シンクロではなく、「NHKマイルカップ」創設の1996年に「安田記念」が3歳上G1競走として生まれ変わった点であり、それは、その年から(外)を含む3歳世代に2つ「G1競走制覇」への機会が増えた事を意味する。その意味と機能性を考察するのが競馬番組の研究であり、このレースは創業何年目のコンビニなのか酒屋なのかを考える事では無い。
 当該「Vマイル」は創設当初より(国際)であった唯一のG1競走でありながらJpn1表記の経歴を持つ点と「創設第1回」戦に前年の「E杯馬」であるスイープトウショウが出走しなかった点に意味がある事を理解する者は少ない。
 そもそも、その状況が初めて発生したのは「第2回」でありカワカミプリンスフサイチパンドラを一緒に3枠に閉じ込めて2枠で揃目を発生させた事案は記憶に新しい。
 そして併せて2年の経過措置を経て、改めて「G1表記」を復活した2009年戦に出走したリトルアマポーラは、カワカミプリンスと共に「7枠」に閉じ込められて当時、何とかという研究者と取巻らに「もう仕事は残っていない!」と断言されたウオッカ復活祭の神輿を担いだ「1枠」の2頭の様子を指を咥えて見る破目に陥った。
 この2回が「E女王杯馬」の翌年「Vマイル」参戦の光景である。
 そして、今年の特別登録馬名表に記載のあるのが、昨年の「E女王杯馬」ブライアンズタイム産駒レインボーダリアで、前年戦の*2着同枠馬で、「(WIN5中止)第44回読売MC」の*1着同枠馬である。

「ヴィクトリアマイル」過去1着枠戦歴馬柱