第44回函館2歳ステークス | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「函館2歳S」に限らず、その他の重賞としての「2歳S」が、そこでデビューしたキャラクタとしての代表を選出し、2歳最優秀馬選定の場である「2歳G1競走」へ持ち込むことが基本的な競馬番組としての機能であるから、通常であれば、その地でデビュー戦を向かえた対象を中心に馬券構築されるべきものである。
 それは「ラベンダー賞」を喪失し、オープン戦歴馬が[地]のみであっても変化は無いのは、ラベンダー賞加算馬が出走しなかった2011年、2010年の結果を見れば明らかで、だからと言って、今年もこの2年に倣って「領家政蔵」厩舎が「同一重賞3連覇」や「同一重賞兄弟制覇」などの記録によって、今年の変化を吸収するとは到底思えない。

  「ラベンダー賞」を消失した当該番組は[地]に対する門戸を拡大し3頭の出走を許諾して施行される事になったが実際には、門別06月27日施行の「J認ウィナーズチャレンジ(ダ17)」を制したジェネラルグラント(広森久雄厩舎/ロージズインメイ/収得賞金350万)は「クローバー賞」から「札幌2歳S」を目指すのか、ここへの出走申込はしなかった。
 今年の当該番組は「非当選馬」が発生したフルゲート戦で、出走出来なかったモンサンスピカはデビュー戦で102アットウィルに圧倒(駄洒落でありませんw)された牝馬で逆に、102に◎を打つ気は仮に岩田康誠騎手が「函館リーディング」の逆転奪取を狙っているとしても失せる。
 だからと言って、武豊が駆る「阪神デビュー馬」611ティーハーフを1着馬としての起用も想定出来ない。