総て想定の範囲内での出来事だ。 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 まず、日本中央競馬会による新年度の競馬番組の発表が常に2段階を経て発表される理由を理解しておく必要がある。その発表時期は常に同時期であり11月中旬の番組編成に大きな変化が無い限り、その期間に施行されるのは同一番組である。
 主催者は、その冒頭で述べているように、今回の競馬番組改善に於ける重要事項として、通年とおり【競馬番組厳正の基本理念を踏襲】した結果、「中京競馬場のリニューアルオープン」および「夏季競馬の開始時期の繰上げ実施等に伴う開催日割の改善」を挙げている。また併せて、重賞競走の賞金額、競馬番組上のルールの変更についても改善を行うことを示唆している。
 これらの番組改革は、グレード制導入、つまり国際化28年長期計画という周回を終えて名目上の最終目的であったを「パートI国認定」を完了した日本競馬が次なる名目上の目的を設定する年度が再び巡っていたのであるから、何ら驚くべき点など皆無である。つまり、先日も言及したように、日本中央競馬会は、そのオペレーションについて、国際セリ名簿基準委員会如きの影響など受けずに、これからも変わりなく独自に展開することを宣言したのである。
 そもそも、主催者の最大の目標は、国際GI競走としての認定機関「日本グレード格付け管理委員会」を自国の管理下に持つことによる国際競馬番組設計の完全自由化であり、その実現の為のイニシャライズを粛々と行って来たのであるから、次の巡航の為に、不要なものは捨て去り、予定通りにトランスフォームするのは当然の事だろう。黴臭いロジックにしがみついていると、毎年出現するエポックメイキングと言う名の粗大塵収集車ばかりが集まった(ように見える)競馬場はまるで産業廃棄物処理場になってまうのは必然だ。
 この変化を「驚愕の・・・」などと表現する準備をしているようでは、時代の流れについて来れていない証拠であり、総て想定の範囲内の出来事だ。
 一例を挙げると「安田記念」はサラ系3歳以上という出走資格を用意しているのだから、この施行時期を「夏季競馬番組」としても何ら不都合は無いのである。ホッカイドウ競馬では2歳新馬戦がゴールデンウィーク直前より稼動しているのだから、不合理はない。え?そんな田舎のドサ廻りの事など知らんってか?そりゃそうだろ。

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