カープはなぜ優勝できたのだろうか
理由はいろいろあるだろうが、ここでは3つ上げて見よう
1.圧倒的高火力
ともかく、今年のカープの火力が高かった
得点は2位のヤクルトが594点なのに対して
1位のカープは684点と
90点も差をつけることに・・・
ここまでの火力がついたのはなぜだろうか?
下の図はカープで規定打席を満たした選手のOPSと他の選手のOPSである。
すると、理由として3つある事がわかる。
・菊・丸コンビの復調
特に菊池は2015年のシーズンは不調であった。それは、今年不調で、公式戦連続フルイニング出場記録が消えてしまった鳥谷よりもひどかった事から、いかに、不調であったのかがわかるだろう
・新井の少しの覚醒
新井は2年前は規定打席を満たせなかったが、去年は満たし、並みの成績に・・・
年齢も考えればこれ以上の向上は期待できない中で菊池を裏回る成績をたたき出す事に・・・
・鈴木の大いなる覚醒
鈴木は大きく覚醒して、今シーズン最高打率を記録した坂本を裏回り、トリプルスリーをたたき出した山田に匹敵する記録を出すことになった
2.マエケンの穴を埋めた古・新戦略
カープのエース・マエケンがメジャーへ・・・
カープにとって痛手であった。
しかしながら、
扱うデータ・計算にもよるが・・・
自分のデータ的予想ではWHIPは1.30と
まずまずの値であり、ある程度は補えるという計算であった。
そのため、優勝争いには絡めれるだろうという意見ではあった。
しかし、結果は
1.24
とマエケンの穴を埋める事になった(厳密には少し下がったが・・・)。
では、その功労者は?
下の図は規定投球回数の3分の1を満たした各選手の防御率と投球回数を示した。
・成績は若干低下したものの防御率リーグ2位の十分エースの働きをしたジョンソン
・去年の途中から覚醒した中崎が最初から良い状態でスタートした
・新戦略で8回を守る勝利の方程式の一角になったジャクソン
・そして、去年は散々だった野村の大復活
さらに今村・ヘーゲンスなどがマエケンの穴を埋める活躍をしたのだった
3.ボーナスステージなった阪神・中日
これらの二チームは後々に語るが
カープに最も苦しめられたチームである。
下の図はカープが各チームに対して取った得点である。
投手力が最下位のヤクルトはともかく
それより上のはずの阪神はヤクルトと同等であり、
中日に至ってはそのヤクルトよりも16点も失点をする結果となってしまった。
と、阪神と中日が全力でカープの優勝をアシストする事に・・・
そういう意味では
今年のセリーグはまさに
西と東の戦いという関ケ原の戦いだったのかもしれない(笑)
(勝者は史実に反しているがな・・・)
という事で、いかがでしょうか。
次回は巨人とDeNAを見ていくとします