中学生に「あなたにとって、いじめとは？」と聞くと、必ず出てくるのが
“差別” です。
差別ってどんな差別？と聞くと
扱いの差別
つまり、
・○○の話は聞くのに、自分の話は聞いてくれない
・何かにつけ「自分の方が上だ」と言ってくる
・クラスメイトを1軍・2軍などと分け、対応を変える
といったようなこと。
スクールカーストとか、陽キャ(陽気キャラ)・陰キャ(陰気キャラ)とか、1軍・2軍とか…
そういうものがある、という中学生はとても多いです。
そうして自分を位置付けて、居場所を作っているといった方が近いかな。
よくも悪くも。
スクールカーストについては以前も書きましたが、ママカースト含め、
“あると思う人にとっては、ある”
のだと思います。
つまり、
“ないと思う人には、ない”。
そして、タイトルにある
マウンティングしてくる人
ですが、彼らはなぜ、マウンティングしてくるのか…
それは、先ほどもチラッと書きましたが
自分の居場所を作るため、
自分を守るためにマウンティングします。
マウンティングというと、
“自分が上であることをアピールして、下を作ること”のように感じますが、
“上を作ることで、自分が攻撃対象にならないようにする”場合もあります。
“出る杭は打たれる”…これ、残念ながらよくあります。
なので、実はいちばんにはなりたくない子も多い。
それに、いちばんでいるってプレッシャーがあるんですよね。
“ずっといちばんで居続けなきゃいけない”というプレッシャー…
(そんなの、ホントはないんですけどね)
なので、いちばんとしてのプレッシャーを負わず、
でも、そこそこ上、な2軍でいたい子が多いのです。
2軍でいるためには“下(3軍)”が必要です。
だから、マウンティングするんです。
そして、そのように人を“上”とか“下”とか見ているので、
・いじっていい
・バカにしていい
・差別的扱いをしていい
と思い込んでしまっているんですね…
実は、この“3軍”と言われる人たちは、前述の
“ないと思う人には、ない”人たちだったりします。
なので、マウンティングされようと、3軍に位置付けされようと、
正直、どうでもいい
と、思っている場合が多いです。
精神的におとななんですね。
でも、“どうでもいい”とは言え、“いい気分はしない”もの。
だから、マウンティングなんて、やめようよ。
そんなことしなくても、あなたは充分価値のある存在だよ。
マウンティングする人は、マウンティングすることで“自分の価値を作り出そうとする”。
つまり、そうしないと
価値があると思えない
＝自尊心が低いと言えます。
残念ながら、自尊心が育つはずの家庭で、自尊心を育ててもらえていない場合があります…
彼らを“可哀想な人ね”と思うことで、嫌な気持ちを上書きする必要はありません。
それでは同じ土俵に立ってしまいます。
彼らがそんなことしなくても自尊心を保つためには…
いちばんは、親から認めの声掛けを積み重ねることが必要です。
せめて先生など、身近なおとなからの認めの声掛けが必要。
では、クラスメイトとしては何かできるのか？
やはり、クラスメイトからも認めの声掛け…
「ありがとう」
「それ、いいね」
など、何度でも伝えてあげてください。
初めは「は？何言ってんの？」と素直に受け取れないかもしれません。
でも、積み重ねることで、あなたのことばを素直に受け取れるようになり、あなたやクラスメイトを傷つけることばが減ってくるかもしれません。
もちろん、これはあなたひとりが頑張ることではありません。
彼らの身近にいるすべての人たちの声掛けが必要です。
自分も傷ついているのに、そんなの無理だよ…ということなら、ぜひ、周りのおとなにSOSを出してください。
攻撃してくる相手とは、距離を取ることも大切です。
本来ならすべて、おとなの役割なのです。
あなたには、困ったとき頼れるおとなはいますか？
もし思い当たらなかったら、私に連絡くれてもOKです。
とにかく、ひとりで悩まないでね。
すべての子どもたちが笑顔で過ごせることを祈っています。
＜なんでも相談、親子関係、育児相談、PTA相談＞
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