先日、こちらを観劇してきました。
こちらはドイツで制作されたミュージカルで、日本初上演です。
ドイツの文豪のゲーテの若者時代の物語です。
最初の方は、なんとなく淡々と物語が進んでいく感じで、個人的には今一つに感じられ、ただ侑輝大弥さん演じるケストナーが非常にかっこよかったので、これはケストナーのかっこよさをひたすら堪能する目的で観ていこうかなと思ったのですが、第6場のダンスパーティの場面、カップルが出会うあたりから俄然面白くなってきました。
特に聖乃あすかさん演じるヴィルヘルムは、マルガレーテと出会った後急激に色気が増している感じがとても良かったです。
第一幕の終わりから不穏な空気が流れ始め、第二幕はなかなか手に汗を握る展開でした。
第二幕では夏希真斗さん演じるメフィストフェレスが圧巻でした。この方はこんなに芸達者だったのですね。
また、峰果とわさん演じるロッテのお父さんの、ロッテに向けて歌う歌がお上手で、ものすごく説得力があり、そりゃあロッテもいうことを聞くなあと納得でした。
あとは、前々からわかっていたことですが、やはり星空美咲さんの歌唱力はすごいですね。特に地声を張り上げて歌うところは圧巻でした。
今回、こちらを観るにあたって、ふわっとしたネタバレブログ記事を読んでから挑んだのですが、ふわっとしか読んでいなかったために途中で命を絶つ人を間違えて思い込んでしまっており、前情報と違う人が命を絶ったのでかなりびっくりしました。逆に、命を絶つと勘違いしていた方の人は全然死にそうな気配がなく、なんかおかしいなあと思っていたのですが、おかしいのは私の記憶力の方でした。
ゲーテについては、これまでにファウストぐらいしかまともに読んだことがなかったのですが(若きウェルテルの悩みは途中で挫折したような覚えあり)、劇中のメフィストフェレスのステージみたいな場面でファウストの一場面が出てきていることに気づきました。もしかするとゲーテに関する小ネタがいろいろとちりばめられていたりしたのでしょうか?事前にゲーテについてもう少し予習しておいた方がより楽しめたのかなと思いました。

