【ネタバレ注意】映画『下妻物語』の解説&考察。 | 裏旋の超絶☆塩レビュー

裏旋の超絶☆塩レビュー

主にアイドル・推理小説・スポーツ・ゲームについて日々感じたことを毒を交えて熱く語るブログ。


テーマ:

嶽本野ばらさんの

人気作品の映画化。
 
『下妻物語』
(2004年)日本映画
<あらすじ>
ロリータファッション命のマイペース少女・竜ヶ崎桃子(深田恭子)は、田んぼだらけの茨城県・下妻から代官山まではるばる通っている。大好きなブランドの洋服を買いたい一心で、ついに某海外ブランドのバッタもんを売るというアブナイ商売に手を出すほどに。ある日、そのバッタもんを買いたいという少女が現れた。それが、特攻服&原チャリで爆走するヤンキー娘・白百合イチゴ(土屋アンナ)。どう見ても住む世界が違う2人だが、桃子はイチゴのペースに次第に巻き込まれていく……。
 
<スタッフ>
監督・脚本 中島哲也
原作 嶽本野ばら
   『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』
製作 近藤邦勝
製作総指揮 大里洋吉
音楽 菅野よう子
撮影 阿藤正一
編集 遠山千秋
 
<キャスト>
深田恭子(竜ヶ崎桃子)
土屋アンナ(白百合イチゴ)
宮迫博之(桃子の父)
篠原涼子(桃子の母)
樹木希林(桃子の祖母)
岡田義徳(磯部明徳)
小池栄子(亜樹美)
阿部サダヲ(一角獣の龍二)
矢沢心(ミコ)
荒川良々(八百屋)
 
 
深田恭子、土屋アンナ主演。
フカキョンは当時22歳、
アンナさん当時20歳の作品。
 
もうね、何と言っても
2人の対照的な恰好と性格が面白い。
 
フカキョン演じる桃子は
キュートなルックスと
フリフリのロリータファッションで
外見はスーパー可愛いのに
中身は自分で
「マジで心根が腐っています」と言うぐらい
自分の主義に固執して
他人のことは無関心なダメ女。
 
土屋アンナ演じるイチゴは
特攻服を着たヤンキーで
話し方も乱暴ですぐ手が出て
ツバ飛ばすし最低なのに、
中身は義理と友情に厚くて
不器用なところもあるが
素直でイイ奴。
 
その他のキャストも豪華。
ダメ親父役が宮迫博之さん、
浮気母役が篠原涼子さん、
超長いリーゼントの阿部サダヲさん、
謎多き祖母・樹木希林さんも
脇役ながらインパクトを残している。
 
「いやぁ~映画って
本当にいいものですね」の
水野晴郎さんもゲスト出演。
当然のように
シベリア超特急Tシャツ着てます。
 
物語は主演2人の友情ストーリー。
始まって2分で
桃子が車に撥ねられて
いきなり終了して吹いた。
強引なイチゴに振りまわされながら
何事にも無関心だった桃子が
次第に心を開いていく過程が
コメディタッチで描かれていく。
唐突なアニメもあれば
うっかり泣いてしまいそうな場面もある。
そしてラストは
スカッと爽快な結末が待っている。
 
正直言うと土屋アンナさんは
好きじゃなかったのですが
この映画観て印象変わりましたね。
深田恭子さんは
ナレーションの話し方も
とぼけた感じで笑えたし
金髪ロリータが似合っていた。
2人ともハマリ役でした。
 
★★★★☆ 物語の面白さ
☆☆☆☆ 伏線の巧妙さ
★★☆☆☆ どんでん返し
 
笑える度 ◎
ホラー度 -
エッチ度 -
泣ける度 △
 
総合評価(10点満点)
 7.5点
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
--------------------------
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※ここからネタバレあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
---------------------------
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1分でわかるネタバレ
 
<結末>
「舗爾威帝劉(ぽにいている)」を
抜けたいと言うイチゴは
ミコたちの落とし前を受けることになった。
一方、磯部から依頼された
お洋服の刺繍の約束があった桃子は
イチゴとの間に芽生えた友情と
どちらをとるか迷うが、
磯部の後押しもあり、
イチゴのところへ祖母の原チャリで爆走。
 
タイマン勝負で負けそうになったミコは
集団でイチゴをリンチする。
そこに飛び込んだ桃子は
自分が伝説のレディース妃魅姑の娘だと言い、
妙な説得力で啖呵を切り、
ミコたちを納得させた。
 
その後、
桃子はロリータファッションを貫き、
BABYの手伝いをしながら
自由に生きていた。
イチゴは雑誌のモデル兼
土浦のモータースでバイトしながら
今日も下妻の町をバイクで走っている。
 
2人は妃魅姑伝説の
新たな歴史を作るため
日本中を行脚して全国統一を
目指しているとかいないとか……
 
 
どんでん返し
 
そんなものは無い。
 
 
勝手に深田恭子特集
 
フカキョンの画像を貼るコーナー。
 
 
名言(?)集
 
桃子が小学生の時、両親が離婚。
母は再婚相手を見つけ、
桃子を連れて行こうとするが
桃子は父の元に残ると言う。
小学生の桃子人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは不幸に耐えることより勇気がいるの。お母さん、いくつ?」
桃子の母「……33歳」
小学生の桃子「ギリだと思う。一人の女が幸せをつかむには。絶対に手放しちゃ駄目。その人に愛されてどんどん綺麗になってください。お金かけてエステとか行って整形とかもして胸も大きくして、たかの友梨エステティックシンデレラコンテストで優勝してください」
桃子の母「なんで?」
小学生の桃子「面白いから」”
 
嘘をついて父からお金を貰い
BABY,の服を買う桃子。
それがどんなに非常識な生き方だとしても、幸せならいいじゃん。気持ちよければオッケーじゃん。ロココの精神は私にそう教えてくれました。だけど、私、マジで心根が腐っています
 
しゃべり場みたいな討論番組で
竜ヶ崎桃子(17才)が言う。
“「人間は一人なの。一人で生まれて一人で考えて一人で死んで行くの。人は一人じゃ生きられないなんて、だったら私は人じゃなくていい。ミジンコでいい。寄り添わなきゃいけない人間よりもずっとずーっと自立してるもの。」”
 
イチゴが桃子に向かって
お前には貸しがあると言うと、
桃子自分が一番大事なものは、絶対貸しちゃいけないの。貸してもいいのはどうでもいいものだけ。だから私は借りた物を返さない主義。その代わり、貸す時は戻って来なくていいって思うの
イチゴ「おめえ、性格悪いなぁ」
桃子「ねじ曲がってまーす」”
 
泣いているイチゴに亜樹美が言う。
“「誰だって何か背負ってんだよ。どっか痛いんだよ。だから泣くことは恥ずかしいことじゃない。でも女はよぉ、人前で涙なんか流しちゃいけねえんだ。同情されちまうからな。泣くときはよぉ、こうやって誰もいないとこで泣きな。そして、泣いたら泣いた分だけ強くなりな」”
 
 
桃子の裁縫の腕前に感心した祖母が
桃子に言葉をかける。
“「人間にはそれぞれ器ってのがあってよぉ、おめえの父ちゃんの器は、ちっちゃくて汚れててヒビ入ってる。でも、おめえのは違う。そりゃおっきくねえかもしれねえけど、綺麗ないい器を持ってる。うん。おめえの道を行け。他の誰とも違う、おめえじゃなきゃ駄目だって場所、きっと見つかるからよ」”
 
代官山で閻魔という
刺繍屋を捜すシーンで
桃子が一人語り。
お洋服はさ、私の先生。私に生き方を教えてくれるの。素敵なお洋服に出会って、そのお洋服が似合う人になるために、どうすればいいか一生懸命考えているとさ、答えてくれるんだよねお洋服が。お前はまだまだこの服を着るには修行が足りない!とか、あなたはこの服が似合う人間だと思っているけど、あなたに本当に似合うのは全然違うこんな服だよーとか。……わかんないよね、こんな話。
 
「私に刺繍やらせてくれない?」と
言った桃子に、
特攻服を預けるイチゴ。
文字の大きさとか
どうすればいいかと質問する桃子に……
“「特攻服預けるってことは、命預けるってことだ。全部、何もかも、お前に任せる」”
 
初めての失恋で
泣きそうになるイチゴだが……
“イチゴ「なあ桃子。女はさ、人前で泣いちゃいけないんだよな
すると桃子は後ろを向く。
桃子「うん。でも、今ここには誰もいないよ」”
それを聞いて、堪え切れず泣きだすイチゴ。
 
好きな洋服の刺繍を
依頼されたのがプレッシャーだと
悩みを打ち明ける桃子。
イチゴは自分が
刺繍してもらって嬉しかったので
その才能を使えと励ます。
“「才能があんのに、その才能を認めてくれる人がいるってのに、なに悩んでんだよバーカ!おめえが作んなきゃそれ着たい人どーすんだよ?ジャスコで済ますしかねーじゃんかよ。……できるよ、お前なら」”
 
 
「けじめ」を受けるイチゴが心配で
磯部との約束の日に、
仕事より友達の方を選んだ桃子。
電話越しに怒りを露わにする磯部だが……
“磯部「あなたは洋服作りが好きですか?」
桃子「多分……いえ、好きです」
磯部「僕もそうです。この仕事を始めてから、洋服作りが僕の全てでした。この仕事に僕の情熱の全てを注いできた。仕事に比べれば、友達なんて何の価値も無い。友との約束も仕事のためなら平気で破った。仕事とはそういうものだと信じてきました」
桃子「すいません。だけど、私……」
磯部「だから僕には友達がいません
桃子「え?」
磯部「一人もいません。自分をさらけ出して付き合える人がいません。……行ってあげなさい。行くべきです
桃子「……はい!」”
 
 
「舗爾威帝劉」のミコに
自分たちよりもロリータの友達と
これからもつるむのかと聞かれたイチゴ。
“「ダチなんかじゃねえよ。……コイツはよお、桃子はいっつも一人で立ってんだよ。自分で決めたルールだけを信じてよお。群れなきゃ走れねえアンタらとは、格が違うんじゃボケ!」”
 
泥の中に突き飛ばされ
ついにキレる桃子。
“「ワレいちびっとったら、いてまうぞコラ!
金属バットを振りまわす桃子。
(心の声「できれば私はロココ時代のおフランスに生まれたかった」)
腰が抜けたミコの足元にバットを叩きつける。
妃魅姑がどうしたって?妃魅姑が茨城統一しろっておめーらに勅令下したって?どこの偽妃魅姑かしらねえが、本物の妃魅姑がおめーらみたいなカスにそんな命令下すはずがねえよ!」威嚇する桃子。
「な、何言ってんだおめえ?」声を絞り出すミコ。
本物の妃魅姑知ってんのか?おめーらに勅令下したそいつが本物だって証明できんのか?
周りの者が声をあげる。「じゃあ、おめえは知ってるつーのかよ?」
ああ、当り前さ。あたいはね、妃魅姑の実の娘さ!」”
 
 
よくある疑問
 
Q,桃子は軽トラに撥ねられたのに
どうして無事だったのか?
 
当たり方と着地地点が良かった。
フロントガラスに当たり
衝撃を上手く逃がし、
上空に高く弾んだ。
車が停止したのでちょうど荷台の
野菜の中に着地したので助かりました。
 
Q,駅のテレビで流れていた
「竜ヶ崎桃子誕生秘話」は
本当に流れていたの?
 
まさか。
映画の登場人物が視聴者に向けて
面白く自己紹介する
メタフィクションの演出です。
 
「恋さ」や「君じゃなきゃ駄目なんです」と
町の人が言う場面もメタ演出。
 
実際に流れていたかどうか
考えることの方が野暮というもの。
面白く楽しみましょう。
 
Q,ベル○ーチにピー音が
入っているのはなぜ?
 
許可が下りなかったからです。
ユニ○ーサルも同様。
綴りもVERSACHやUNIVERSAL STUDIUM
(実在はVERSACE、
UNIVERSAL STUDIO)ともじってある
ジャスコやBABYはOKだったそうで。
 
Q,画面の色合いが
やたら濃いような気がします。
 
原色を強調したり
人物へサイドからライティングしたり
少し変わった映像表現を試みている。
そのため日中でも
夕焼けの中にいるような印象だ。
 
Q,どうして妃魅姑の娘という嘘を
ミコたちは信じたの?
 
妃魅姑は茨城のカリスマレディース。
しかし姿を見た者はいない。
それゆえ伝説になっている。
ミコと土浦のレディースが合併し、
ミコは反対派を黙らせるために
妃魅姑の名前を使った。
(土浦側から出したのかもしれない)
 
妃魅姑の娘のことは
誰も知らないが、
刺繍屋の閻魔と結婚して
見事な刺繍をした桃子が娘だという話は
妙に説得力があったので
手を出すことができなかった。
 
Q,劇中で流れた曲を教えて下さい。
 
他のサイトで調べたものを掲載。
  • オープニング・テーマソング:「Roller coaster ride→」Tommy heavenly6
  • 18世紀ベルサイユ、ロココの時代:「Hola Hola」Dany Vasnier
  • 桃子の家に居つくヤンキー:「Parceque C'est Toi」Dany Vasnier
  • イチゴがバイクを洗いながら歌う:「15の夜」尾崎豊
  • 桃子とイチゴがカフェ「貴族の森」で話している時に流れている曲:「Lucie Est Amoureuse」Valerie Hohn
  • イチゴがピアノを弾きながら家族と歌っている:「おおブレネリ」 … スイス民謡。
  • 泣きながら自転車を漕ぐイチゴ:「15の夜」尾崎豊
  • 「バリバリ妃魅姑伝説」:「実録!妃魅姑伝説」Joe Himeji
  • パチンコ屋に行く桃子とイチゴ。イチゴ「尾崎だ。負ける気がしねぇ。」:「十七歳の地図」尾崎豊
  • パチンコ屋。龍二登場し、イチゴにパチンコを教える:「Honey You」尾藤イサオ
  • パチンコ屋にて、龍二が気になり出すイチゴ:「OH MY LITTLE GIRL」尾崎豊
  • イチゴ、龍二に恋をする:「Hey my friend (Instrumental)」Tommy heavenly6
  • 「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」で、桃子と磯部社長が会うシーン:「Lucie Est Amoureuse」Valerie Hohn
  • 代官山の閻魔という刺繍屋を探す桃子とイチゴ:「A Place For Me And You」Alan Brey
  • イチゴの特攻服の刺繍をする桃子:「She Said」及川リン
  • 桃子の携帯メール着信音:「美しき青きドナウ」ヨハン・シュトラウス
  • BABYで、磯部に仕事を頼まれる桃子:「Une Belle Histoire」Valerie Hohn
  • 桃子の携帯着メロ:「ウィーンの森の物語」ヨハン・シュトラウス
  • イチゴの初めての恋が終わる、BABYの洋服の刺繍を始める桃子:「She Said」及川リン
  • 牛久大仏をあとにし、バイクで疾走するイチゴと桃子:「Hey my friend」Tommy heavenly6
  • その後の話:「Super "Shomin" Car」Cecil
  • エンディング曲1:「タイムマシンにおねがい」Browny Circus
  • エンディング曲2:オリジナル・テーマソング:「Hey my friend」Tommy heavenly6
 
自分を持っている奴が一番強い
 
この映画を見て
俺が思ったのは「個性」の大切さ。
 
自分の信じた道を進み、
自分が好きなものを
誰に何を言われても曲げない桃子。
それは社会の中では
浮いていて扱いにくい存在だ。
その一方で
それは個性だから
失ってはいけないと言う人もいる。
その個性が職業になったり
自分の将来を豊かにすることもある。
 
才能は個性の中に隠れている。
桃子が刺繍で才能を認められたのも
ロリータファッションを続けたからだ。
イチゴもヤンキーの信念を貫いていた。
自分という信念を持っている奴が
最後は一番強い存在になれる。
そんな風に思えた映画だった。
 
 
それともうひとつ。
桃子に共感した場面がある。
「私はただBABYのお洋服を
着るのが幸せなだけで作るのは別」
という台詞があった。
俺も小説や映画をあーだこーだ分析して
偉そうなこと書いているが
それが「好き」だからやっているだけで
じゃあお前が書いてみろ
作ってみろというのは別のこと。
 
作品を作りたいわけじゃないんです。
ただ好きなことをやっていたいだけ。
しんどいのはやりたくないもん。
自分が楽しければいいじゃん。
気持ちよければオッケーじゃん。
俺もマジで心根が腐っているのかも。
 
 

裏旋(りせん)さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。