裏旋の超絶☆塩レビュー

主にアイドル・推理小説・スポーツ・ゲームについて日々感じたことを毒を交えて熱く語るブログ。


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ハリウッド映画の

好きな映画ランキングを行うと

必ず上位にあがる名作。

 

『ショーシャンクの空に』

[The Shawshank Redemption]

(1994年)アメリカ映画

 

 

<あらすじ>

1947年、ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンドリュー・デュフレーン「アンディー」(ティム・ロビンス)が、妻と浮気相手を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディーだったが、刑務所内の古株で“調達係”のエリス・ボイド・レディング「レッド」(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。アンディが入所した2年後のあるとき、アンディーは監視役のバイロン・ハドレー主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく……。

 

<スタッフ>

監督・脚本 フランク・ダラボン

原作 スティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』

製作 ニキ・マーヴィン

製作総指揮 リズ・グロッツァー

        デイヴィッド・レスター

音楽 トーマス・ニューマン

撮影 ロジャー・ディーキンス

編集 リチャード・フランシス=ブルース

 

<キャスト>

ティム・ロビンス(アンドリュー・デュフレーン「アンディ」)

モーガン・フリーマン(エリス・ボイド・レディング「レッド」)

ボブ・ガントン(サミュエル・ノートン)

クランシー・ブラウン(バイロン・ハドリー)

ウィリアム・サドラー(ヘイウッド)

ギル・ベローズ(トミー・ウィリアムズ)

ジェームズ・ホイットモア(ブルックス・ヘイトレン)

 

 

知人に好きな映画を聞いたら

『ショーシャンクの空に』をおすすめされた。

もちろんこの映画の高い評価は

よく耳にしているので

満を持して観賞したのだが……

正直なところ

そこまで名作かと疑問に思ったし

泣けるというほどでもなかった。

 

原作はスティーヴン・キング。

『グリーン・マイル』を先に観ているが

これもあまり心に響かなかった。

同じ刑務所が舞台のドラマだが

どちらかといえば

『ショーシャンク』の方が好き。

 

好きなシーンを挙げると、

ハドレーの遺産相続問題に口を出して

突き落とされそうなアンディーが

自分が問題を解決するから

その代わり仲間にビールを

おごってやってくれと頼む場面だ。

アンディーが受け入れられた瞬間だね。

 

俺の期待していた要素と

少し違っていただけで、

これだけ万人に愛されている作品を

悪く言うつもりはないし、

それぞれの受け取り方でいいと思う。

 

この映画を検索すると

みんなWikipediaに載ってるような

小ネタや原作との違いばかり

書いているので、

同じこと書いてもつまんないし

下のネタバレでは

俺なりの切り口でいきます。

 

☆☆☆☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 △

 

総合評価(10点満点)

 7点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1分でわかるネタバレ

 

<結末>

トミーの死後、

様子がおかしいアンディー。

レッドはアンディーが

自殺するんじゃないかと心配したが、

アンディーは自分の部屋の壁に

掘っておいた穴から刑務所を脱獄した。

 

そして架空の人物名義で

ノーマン所長が貯めていた

裏金をごっそり引き落とし、

所長の不正を新聞社にバラしたので

刑務所に捜査のメスが入り、

ハドレーは逮捕され

ノーマン所長は自殺に追いやった。

 

40年経ってやっと仮釈放されたレッドだが

外の世界に上手く馴染めない。

ブルックスのように自殺を考えた時、

ふとアンディーとの

約束の場所を思い出して

樫の木の下から手紙を見つける。

そしてアンディーの待つ

ジワタネホに向かうのだった……

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

アンディーがロープを入手して

自殺を考えていると思わせてからの

19年越しの脱獄計画の実行だ。

 

からの~、

今まで利用された分の仕返しと

殺されたトミーの恨みも晴らすべく

ノーマン所長の不正取引を

新聞社にタレ込み、

架空の名義で貯めていた所長の裏金を

ごっそり引き落として高跳びした。

 

なんとも痛快なやり返しだ。

この映画が日本人に受けがいいのは

「倍返しだ!」みたいなのを好む気質に

合っているからだろう。

 

紫色は伏線です。

 

この脱獄のための伏線がこちら。

 

最初に「調達屋」のレッドに

脱獄のキーアイテムである

「ロックハンマー」を頼んだこと。

この時点では

脱獄を本気で考えては

いなかっただろう。

 

ノートン所長が聖書を渡す場面で

「救いはこの中にある」と言う。

聖書を愛読しろという意味だが

「この中」に

ロックハンマーが隠してあって

アンディーの救いとなった。

 

レッドに約束した場所で

樫の木の下に手紙があったが

あれは自分が先に脱出していないと

用意できないものだ。

レッドより先に脱獄する

算段がないと言えない台詞。

よってこれも計画していた伏線。

 

デュマの『モンテクリスト伯』は

「脱獄」がテーマの冒険小説。

これも脱獄を暗示させている。

 

俺としては

もうひと捻り欲しかったなと思う。

例えばレッドが木の下で

「手紙」を見つけたが

あれが「拳銃」

実は妻と愛人を殺したのは

本当にアンディーだったというオチなら

見方が180度変わる。

 

脱獄していかにも感動ドラマっぽく

終わらせていますが

結局のところ

アンディーは良い奴のふりして

まんまと脱獄したのだし

殺人犯だった方が面白いと思う。

 

妻の逢引現場の近くにいて

「留守だったから車で待っていた」

何もしなかったというのは不自然すぎる。

本当に何事もなかったなら

あの車の中のワンシーンを

映像で見せなくてもいいはずだ。

 

実は冒頭の裁判の検証と

エルモの証言で

食い違う部分があります。

検察側は

「殺された2人は抱き合って死んでいた」

エルモは、

「盗みに入ったら男が起きて騒ぎだした。

それで男を殺して寝ていた女も殺した」

 

さて問題だ。

騒ぎだした男はベッドから出ていたのか?

当然ながら

上半身くらい起き上がって

騒いだから殺されたのだろう。

寝たまま騒ぐ奴はいない。

「起きて邪魔をした」という証言と

「抱き合っていた」という証言は矛盾している。

 

では誰がわざわざ「抱き合って」いる形にした?

男が撃たれた後で

たまたま女の身体に手が回ったのか?

盗みに入ったエルモが

抱き合った形にする必要あるか?

妻と愛人に4発ずつ(計8発)撃つほど

恨みやとどめを刺す意味があるか?

ましてや盗みに入ったんだから

「大きな音」で近所の人が

起きてしまうことを恐れているはず。

2発で十分だ。

 

トミーがエルモから聞いた

「ゴルファーと愛人を殺して

銀行家の亭主が逮捕された話」だが

エルモが真実を言っている証拠が無い。

話を盛って自分の殺しだと騙ることもできる。

 

アンディーが無実である証拠もない。

しかも当時酔っていて

自分でも本当に殺してない

という確信がない。

抱き合って寝ている2人を

起こさずに殺したとすれば

状況とも一致する。

 

とするとこれは

アンディーの犯行であると

考えることもできるのではないか!?

 

ネットではこんな意見がある。

“あそこでアンディが妻を殺していたとしたら、それこそ映画自体が成り立たなくなってしまいます。
あれは、無実の罪で投獄され、人生を奪われた男が、刑務所内で成功し、しかしあまりに理不尽な現実に絶望し、奇抜な方法で脱獄するという、痛快な話です。”

 

それはそうですよ。

この作品は

それで感動作になっているんだから。

その受け取り方でいいんです。

 

俺はわざと別の解釈をして

ゆさぶっただけですからね。

少し「え?そうかも?」と思えばそれでよし。

映画っていろんな受け取り方が

できるから面白いんですよ。

 

トリックについて

 

【隠し方のトリック】①

聖書の中をくりぬいて

ロックハンマーを隠していた。

 

【隠し方のトリック】②

女優のポスターを壁に貼って

壁の穴を隠す。

 

【脱獄トリック】

壁に穴を開け、下水道まで出る。

下水管を壊して中を這い、

460メートル先の出口に辿り着く。

 

よくある疑問

 

Q,アンディーはボグズに掘られた?

 

いえ残念ながら無事でした。

ハドレーに貸しを作っておいたので

ボグズはハドレーにボコられて

囚人用の病院行き。

 

Q,トミーはどうして

射殺されなければならなかったのか?

 

すべては所長の都合。

面倒な弁護士を使わずに

経理と裏金作りを

ただ働きで利用していた

アンディーを外に出したくないから

トミーの口を封じるしかなかった。

 

トミーが出所しても同様に

事件のことを口外して

面倒なことになるのを避けたかった。

それで脱走したという立て前で射殺。

ノートン所長がアンディーの事件に

関わっているというわけではありません。

 

Q,アンディーは自分が脱走した後、

穴を塞ぐためのポスターを

どうやって綺麗に貼ったのか?

 

それな。

難しいけど上だけしっかり留めて

中に入ってから

下側を軽く貼ったとか?

あるいは下は

留めていなかったのじゃないかと思う。

下が留めてなくても石は貫通するだろうし。

 

Q,下水や川や雨に晒されて

ビニールで防水したとはいえ

盗んだ書類が濡れてないのはおかしい。

 

完全に浸かってましたからね。

ビニールで巻いても

普通は滲み込んで濡れてます。

まあ、ぐっしょり濡れてなければ

すぐ乾いたのでしょう。

 

こういう考え方もあります。

ブルックスが仮釈放されて

スーパーで紙袋に商品を詰める時、

底が抜けるから二重にしてくれ

と言われてましたよね?

あれを伏線だったとすれば、

ビニールを二重にして

強化したから底が抜けなかったし、

水も入らなかった、と

深読みすることもできそう。

 

希望は決して滅びない

 

上ではなんだかんだ言ったが

俺もアンディーの無実を信じている(おい)

彼が何度も「無実だ」「殺してない」

「撃っていない」と言うのは

確かにそうなんだと思う。

実は原作では無実らしい。

 

殺していなくても

自分が妻を死に追いやったことを

悔やんで苦しんでいる。

これ以上誰が責められようか。

 

 

この物語の中で

「希望(ホープ)」という言葉が

キーワードになっている。

 

アンディーが放送室を乗っ取って

「フィガロの結婚」をかけて

怒られる場面がある。

所長や看守たちに優遇される立場を

長い間築いてきたのに

レコード1枚であっさりと捨ててしまう。

 

なぜそんなことをしたかと問われて

アンディーは心の豊かさを

忘れちゃいけないと答える。

それは「希望」だからだ。

 

刑務所の毎日は

退屈で変化も無く

ビールにありつくことすら特別なこと。

 

ただ必死に生きて

ただ必死に死んでいくみんなに

人間として生きることを

忘れて欲しく無かった。

そのためにアンディーは

本や音楽を増やすよう努力してきた。

高卒の資格がない者には

社会に出た時に不便でないように

勉強まで教えてあげた。

 

もしも彼が有罪でも十分な罰は受けた。

それどころか所長の不正を暴き、

今やヒーローになった。

脱獄は刑法97条~102条に

規定される犯罪であり

称賛することではない。

でもそれは彼の19年の苦労を

考えたら致し方ないこと。

 

2年間ホモに襲われて、

裏金工作に加担させられ、

無罪の証人は殺され、

歯向かうと暴行を受け、

このまま奴隷のような人生で

あなただったらどうしますか?

逃げ出したいと

思わない方がおかしいでしょう。

 

アンディーは希望を捨てず

脱獄を実行した。

ジワタネホでボートに乗り

釣りをするという夢を叶えた。

そして最後に

生きる意味を見失った親友を救った。

その手紙の内容が……

“「希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない」”

 

この物語から

「希望」を持とうと思えたら

それでいいんじゃないか。

 

あれ?おかしいなぁ。

一度観た時には

こんな深い考えにならなかったのに

このブログを書きだしてから

この作品の深いメッセージ性に

心動かされている。

これが名作ってやつか。

 

いやぁ~映画って

本当にいいものですね(晴郎?

 

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