裏旋の超絶☆塩レビュー

主にアイドル・推理小説・スポーツ・ゲームについて日々感じたことを毒を交えて熱く語るブログ。


テーマ:
俺の一番好きなミステリー作家である
ジョン・ディクスン・カー大先生。

国内小説ばかり読んでいて
海外小説に手が出ずにいましたが
1年に一冊は読まなきゃ終わらない
ということで
名作として名高い
この作品を読む。

『皇帝のかぎ煙草入れ』  
ジョン・ディクスン・カー(1942年)

皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)/東京創元社

¥799
Amazon.co.jp

アガサ・クリスティーに
「このトリックには
さすがの私も脱帽する」と言わしめた
(本当かどうか怪しいが)
不朽の名作と名高い。

実は有名なトリックなので
少しネタバレくらっていました。
それで後回しにしていたのですが
いやはや
わかってても凄い!
これは確かに名作です。


あらすじ

フランスのラ・バンドレット地方
アンジュ街にある
ミラマール荘に住む
美女イヴ・ニール
ネッド・アトウッドと離婚した。

結婚生活が3年で破局したのは、
ネッドの浮気が原因だった。
それでもネッドは
今でもぼくを愛してるはずだと
イヴのことが諦められずにいた。

一方イヴは
向かいの家・ボヌール荘に住む
トビイ・ローズを好きになり、
ネッドとの関係を終わらせたくて
トビイと婚約する。

向かいのローズ家は
トビイと
その妹ジャニス・ローズ
サー・モーリス・ローズ
ヘレナ・ローズ
伯父ベンジャミン・フィリップス
5人が暮らしている。

ローズ家はイヴを
温かく迎え入れてくれた。
トビイの父
サー・モーリス・ローズは
前の夫のことを聞きたそうだったが
トビイと同じく
何も聞いてこないのがありがたかった。

ある夏の夜、
ネッドは合鍵を使って
イヴの寝室に侵入する。
復縁を迫るが
イヴは頑なに拒否。
前夫を寝室に入れたことを
人に知られたくないイヴは
早く出ていってと頼む。

この寝室から
向かいのサー・モーリスの書斎は
真正面なので
このカーテンを開けて
声をあげれば
すぐにでも騒ぎになるだろう。

ネッドがカーテンを少し開けて
書斎を見ると
サー・モーリスが
骨董品のかぎ煙草入れを
拡大鏡で覗きこんでいるところだった。
そこに誰かが入ってくる・・・

カーテンを閉じたネッドは
再びイヴと口論になる。
最近雇い入れたメイドの
イヴェット・ラトゥール
イヴを嫌っているので
前夫を寝室に招き入れたと
あることないこと
言いふらすに違いない。
イヴェットは上の階に寝ているので
気づかれたらどうしよう。

そこにトビイから電話がかかってきた。
君の声が聞きたかったと言うトビイと
今日観た劇の感想など楽しそうに話すイヴ。
面白くないネッド。
電話が切れたあと、
ネッドはカーテンを大きく開く。

サー・モーリスの書斎は
先程とは様子が違っていた。
遅れて窓から見たイヴは
茶色の手袋」をはめた誰かが
書斎のドアから
出て行くところを目撃。
そして机の前で
頭をめった打ちにされて
サー・モーリスが椅子で死んでいた。

ネッドは茶色の手袋の人物が
火かき棒を
振り下ろす瞬間を見たという。
しかしそれが誰かは答えてくれない。
強盗ではないとだけ言う。

そうするうちに
書斎にヘレナ夫人が入ってきて
惨劇に驚き悲鳴をあげる。
警察が来たら婚約者のイヴも
呼びにくるだろう。
早くネッドに帰ってもらわないと・・・
焦るイヴはネッドを押してしまい、
ネッドは階段から派手に転落した。

ネッドの怪我は
幸いにも鼻血が出る程度で済んだが
裏口からネッドを送りだしたあと
なぜか裏口の扉が閉まっていた。

返してもらった合鍵があったので
なんとか玄関から家に入れたが
その時、自分の部屋着が
ネッドの血で汚れていることに気づき
慌てて顔と手を洗い
部屋着の染みを拭う。


一週間後、
ラ・バンドレット警察の
アリスティード・ゴロン署長は
その友人で精神科医の
ダーモット・キンロス博士に
レストランで食事しながら
この事件のことを相談していた。
結論としてイヴ・ニールを
逮捕することにしたと言う。

警察がイヴを呼びに行った時に、
入り口に血のついた
部屋着の紐が落ちていたらしい。
さらにメイドのイヴェットが
あの夜こっそり玄関から戻る
イヴを目撃し、
そのあと浴室で必死に手や顔の血を洗い
部屋着の染みを拭う姿を見ていた。

そして決定的なのが
イヴの部屋着に瑪瑙(めのう)の破片が
付着していたことだ。

書斎の机の上には
死ぬ間際まで
サー・モーリスが鑑賞していた
ナポレオン皇帝愛用の
かぎ煙草入れ」が置いてあった。
しかし犯人の攻撃がそれたのか
机の上のかぎ煙草入れも
同時に粉々にしてしまった。
そしてその破片を
専門家が修復したところ、
イヴの部屋着から出て来た破片が
ぴったり一致したのだ

あの夜イヴが書斎に入ったことは
これで間違いない。
部屋着のポケットには鍵が入っていて
今から寝るのに
部屋着に鍵があるのはおかしい。
実はアンジュ街のミラマール荘と
ボヌール荘は同じ建築家が建てたもので
同じ鍵で玄関の扉を開けられるという。

状況証拠はイヴが
犯人であることを指し示していた。
しかしキンロス博士は
何故か納得できない。
これは誰かの罠ではないか?

そしてさらに
イヴを追い詰める事態に。

イヴにとって
唯一のアリバイ証人のネッドは
ホテルに戻ったあと
脳挫傷で意識不明の重体になり
一週間も寝たきりのままで
証言することができなくなったのだ。

果たして、
茶色の手袋の人物は誰か?

あの夜に何が起こったのか?

粉々に砕けた
皇帝のかぎ煙草入れが
重要なカギを握っている・・・

解説

イヴは自宅の寝室から
向かいの家の書斎で
婚約者の父が殺された姿を目撃する。
しかし当時、
彼女の寝室に復縁を迫る前夫が
忍びこんでいたため、
イヴには無実を証明できない。
数々の状況証拠によって
追い詰められていく
サスペンスミステリー。

唯一イヴのアリバイを
証言できるネッドが
意識不明の重体になっていることが
さらにイヴを窮地に陥れる。

イヴがお人好しで
人を疑うことを知らない
性分であることも
物語のポイントになっている。

イヴの味方をするのは、
警察の相談役を務める
精神科医のキンロス博士。

なんとしても
イヴを逮捕しようと
状況証拠を並べる
ゴロン署長に対して、
イヴを無実と信じる
キンロス博士は
矛盾点を突いて反論していく。

「つまらない嘘をついた奴が
 家族の中にひとりいる」など、
カーらしいヒントの出し方が心憎い。

そして読者への
ミスディレクションが秀逸。
伏線も大胆に仕掛けてある。

文庫解説の戸川安宣氏が
その伏線を詳しく解説されているので、
読後に読み返すとさらに楽しめる。

欠点としては・・・

●怪奇色が足りなくて物足りない。

●シリーズものではないので、
フェル博士もHM卿も登場しない。

●なぜ自分の家の鍵で
他人の家の鍵を開けられてしまうのを
そのまま放っておくのか?

●「男は魔がさすと浮気してもいい」
と言うトビイの言い訳に
腹が立つ人も多そう。

●キンロス博士が何か怖い。
ラストの犯人を追いつめたアレは
彼にはわかっていたはずなので、
さすがにそれは・・・

俺の感想は・・・

まずタイトルの「かぎ煙草入れ」って
何だろう?と思った。
現代の日本人には馴染みがない。

調べてみると
かぎ煙草は「嗅ぎ煙草」といって
米粒くらいの丸い煙草で
鼻に詰めて揉み込みながら
嗅いで味わうものらしい。
その際、
手を開いた時にできる
親指と手首の付け根のくぼみに
かぎ煙草を乗せて
鼻まで持っていくそうだ。
(ここがスナフボックスと
 呼ばれる由来らしい)


そのかぎ煙草入れには
色々な形をした入れ物があって
この話の中では特に
「その形状」が鍵になっている。
トリックに気づいた時、
なるほどと頷ける。

かぎ煙草入れがここまで
イヴの運命を左右するとは
思っていなかったので、
最終的な決め手になったのには
恐れ入りました。
さすがのわたしも脱帽です(何様だよ

エラリー・クイーンの
『エジプト十字架の謎』の
ヨードチンキの瓶の手掛かり」が
ミステリ好きには語り草になるほど
上手い手掛かりなのだが、
この作品の「かぎ煙草入れの手掛かり」も
それに匹敵する魅力的な
手掛かりの出し方だと思う。

ストーリーでは、
女性主人公に好感がもてるし、
被害者の家族であるローズ家の人が
彼女の無実を信じてくれることが
読んでいてありがたく感じた。
特にジャニスが良い娘。

個人的にディクスン・カーといえば
伏線の巧さなので、
この作品は「伏線の見本市」のような
素晴らしい伏線がそろっている。

カーらしいロマンス〆も入っていて
読後の後味も良い。

密室もオカルトもファースもないが、
逆に言うとあまり「カーらしくない」ので
どろどろしたカーが苦手という
初心者の方にもおすすめできます。

★★★★☆ 犯人の意外性
★★★★☆ 犯行トリック
★★★★★ 物語の面白さ
★★★★★ 伏線の巧妙さ
★★★★☆ どんでん返し

笑える度 -
ホラー度 -
エッチ度 -
泣ける度 -

総合評価
 9点







--------------------------







※ここからネタバレあります。
未読の方はお帰りください。
 








------------------------------






※ネタバレを見てはいけないと
書いてあるのに
ここを見てしまう「未読のあなた」
あなたは犯人に最初に殺されるタイプです。

十分に後悔してください。

ここから先は
「既読のあなた」のために書きました。
読み返しの参考にしてください。


データベース

〇被害者 ---●犯人 ---動機
サー・モーリス・ローズ ---●ネッド・アトウッド ---口封じ

結末
ネッドは自分が
刑務所に入っていた過去を知る
サー・モーリスに出て行けと警告され、
殺すためにボヌール荘に行き、
殺害後何食わぬ顔をして
イヴの寝室に入った。

そこで一緒に
サー・モーリスの死体を見て
さっきまで生きていたと思わせ
アリバイに利用したが
転落事故で証言すらできなくなった。

浮気していた女のために
ネックレスを盗みに入ったトビイが
茶色の手袋の人物。

意識を取り戻したネッドだが、
証言しようと入った執務室で
窓からの強烈な光を浴び
倒れて死亡する。

イヴは自分を救ってくれた
キンロス博士とイギリスへ・・・

かぎ煙草入れの手掛かり

伏線に関しては
文庫解説の戸川氏が
詳しく分析されているので
書く必要もないのだが、
それでは伏線分析好きの俺の
プライドが許せないので、
こっちも独自に分析してみます。


この作品の最大の伏線。

それはイヴの寝室から
最初に書斎を見たネッドが
サー・モーリスが
かぎ煙草入れを拡大鏡で調べている

と言ったことだ。
“「サー・モーリスはまだ起きてる?ねえ、どうなの?」
「起きてるよ。だがこっちのことにはさらさら興味がないらしい。拡大鏡を手に、かぎ煙草入れみたいなものを熱心にご鑑賞中だからね。おやっ!」
「どうしたの?」
「ほかにもう一人いるぞ。誰だかちょっとわからないが」
「きっとトビイだわ」イヴのささやき声が押し殺した悲鳴のように引きつった。「ネッド・アトウッド、いますぐ窓から離れてちょうだい」”(33ページ)


結果的にこれはかぎ煙草入れで
何も間違いではない。
しかし問題なのは、
窓からかぎ煙草入れが見えていることと、
それがかぎ煙草入れだと
ネッドが知っていること


この時点で
サー・モーリスは殺されている。
ネッドが殺したからだ。

そして、
机の上は粉々になった破片しか残っていない。
それが何であったか
ネッド自身も殺害時に
一緒に骨董品も壊してしまったため、
何が置いてあったかわからなかった。

それが「かぎ煙草入れ」だと知ったのは
ちょうど被害者が
説明書きを書いていたので、
ああ自分が壊したのは
かぎ煙草入れだったのかと推測した。

壊れた状態しか見ていないので、
本当の外観を知らなかった。 
これが犯人の最大の失敗。

実はこのかぎ煙草入れ、
見た目は「懐中時計
100人いたら100人が
懐中時計と答えてしまうぐらいの。

それをかぎ煙草入れと
言ってしまったのはなぜか?
この書斎に入って
説明書きを見ていることは明らかです。
イコール犯人ですね。

文庫の表紙絵にもはっきり
懐中時計(かぎ煙草入れ)が描かれていて
なかなか大胆です。


カーはこの伏線を置いたあと、
いつもの手口で読者の目線をそらします。
「おやっ!」
「ほかにもう一人いるぞ」

という部分です。
この話題をそらせるミスディレクション、
俺は大好き。

ちなみに「もう一人いるぞ」と
言ってますが、
この時は他に誰もいない。
トビイは電話の後で
書斎に行ったからだ。
ネッドの出まかせが
後で偶然にもつながってくる。


伏線の見本市

上の感想で伏線の見本市と書いたが
とにかく序盤から手掛かりを
たくさんばら撒いています。

ネッドと暮らしている時、
いぶかしげにこちらを見るサー・モーリス。(15ページ)

 →ネッドをどこかで見た顔だと
 思い出そうとしている。

一度だけネッドのことを
遠まわしにたずねようとするサー・モーリス。(19ページ)

 →ネッドが気になっている。

ネッドのけばだった黒いスーツ。(24ページ)
 →けばだっているので
 砕けた破片が付着しやすい。
 あとでイヴを襲った時に
 破片がイヴの部屋着に付く。

“酒ではなく、ある感情に酔いしれていたのである。”(24ページ)
 →殺人直後なので気持ちが高揚している。

“あの老人が足音を聞きつける心配はどうみてもないから”(25ページ) 
 →耳が遠いことを知っているのもあるが、
 死んでいるのを知っているという意味もある。

“「きみが心配してる家族は誰もかかわってない」”(65ページ) 
→自分が犯人だから。

ヘレナ夫人が、夫が刑務所に興味を持っていたことを話す。(142ページ) 
 →一見すると、
 夫人の思い出話みたいな雰囲気。
 手掛かりを出すのが上手い。

キンロスが意識不明のネッドの脈をとる。(222ページ) 
 →実は懐中時計に
 ネッドの指紋を採集している。


トビイの近視

ゴルフでイヴのそばに
ボールを打ちこんでしまったところから
すでに伏線が張られている。(15ページ)

母親と同じ近視特有の目つき(197ページ)
という書き方もしてあるが、
近視特有とは目を細めることかな?

書斎のドアと絨毯

2つの状況の矛盾から
伏線になっている手掛かり。

“「父親の書斎はドアの下から明かりが漏れていたが、邪魔したくないので声はかけなかったと言っている」”(87ページ)

 →ここではドアの下に隙間があるように思える。

“これほど書斎にふさわしい絨毯を敷いてあるのは、フランスの家ではきわめて珍しかった。かなり分厚い絨毯なので、ドアの下側とぴったり接していて、開け閉めするたびにこすれ合うためそこだけけばだっている。”(154ページ)

 →ドアの下に隙間はない。
 これでトビイが嘘をついていたとわかる。

巧妙なミスリード

第二章の冒頭に
いきなりミスリードがある。

“ネッド・アトウッドがカジノ大通りからアンジュ街へと道を折れたのは、深夜一時十五分前だった。”(24ページ)


ネッドはサー・モーリスを殺した後、
カジノへ向かった。
そして再びアンジュ街へと戻っている。

「アンジュ街→カジノ大通り→アンジュ街」

ここでわざと
カジノ大通りを挟むことで
読者はネッドが
いま初めてアンジュ街に
やってきたと思わされてしまう。

その他には
部屋着を調べて
かぎ煙草入れの破片が出て来る場面。

“「巡査の目の前で部屋着を調べていたイヴェットが、レースに薔薇色の瑪瑙の細かい破片がくっついているのを見つけたんだ」”(92ページ)


ここでカーはわざと
イヴェットに破片を発見させている。
巡査が発見した、でもいいのに。
あやしい人物であるイヴェットを
巻きこむつもりなのだ。

同じように別の人物に
注意を向けさせるため、
ジャニスにこんなことを言わせている。
イヴは刑務所に入っていたことがあると思いますか?」”(167ページ)


刑務所に入っていたのはネッドだが、
意外な人物の方に
疑惑の目を向けさせている。
好奇心の強いジャニスに
言わせているのもポイントだ。

一種の催眠術

この作品のポイントで
イヴがお人好しで
人を信じやすいことを挙げたが、
犯人はこれを利用して
一種の催眠術をかけている。

トビイが電話をかけてきて
イヴと話している最中に
ネッドがささやく。
“「そうそう、ところでね、父が今夜また骨董品を手に入れたんだ。おかげでものすごく上機嫌だよ」
(「見たよ、ぼくたち。ついさっき、お宅の欲張り爺さんがそのお宝をとくとご覧になっている姿をね」ネッドがせせら笑う)
見たわ、わたしたち・・・」イヴはうっかりつられた。口が滑っただけのどうということのない言いまちがいだったが、再びすさまじい動揺に襲われた。”(42ページ)


ネッドのささやきに釣られ
見てないのに見たと言ってしまう。

さらに・・・
“「お願い、早く!」
ぼくらが最初に向かいの窓をのぞいたときのこと・・・覚えてるかい?
忘れようにも忘れられなかった。その場面がまぶたに焼ついている。ネッドの視線を感じながらイヴが思い浮かべたのは、左の壁際に置かれた大きな机の前で小さな顎髭を生やしたサー・モーリスが拡大鏡を手にしている姿だった。”(65ページ)


ついに見てないものを
見たと錯覚してしまったイヴ。
以前にも拡大鏡を手に、
骨董品を眺める同じ光景を
見たことがあるために
この刷り込みが効果を発揮している。

犯人が催眠術をかける
トリックとしても
貴重なミステリーだと思う。


----------------------


好事家のためのトリックノート



----------------------

【アリバイトリック】
(視覚によるもの)
●殺人風景を目撃させる
「証人を騙す」 殺人を犯した後、その殺人現場を向かいの家の寝室から証人と一緒に見る。この時、最初犯人だけがカーテンの隙間から覗き、被害者が生きていると嘘を話す。2回目にカーテンを大きく開けて、2人で目撃。最初と2回目の間に、被害者が殺されたと証人に思わせる。 

【発覚トリック①】
●物理的な手掛かりの機智
「ドアの下の光」 ドアの下の光が見えたのでまだ起きてるから邪魔しないでおいた、という証言だが、その部屋のドアは分厚い絨毯がぴったりしたまで敷いてあり、光は漏れないようになっていた。 

【発覚トリック②】
●心理的な手掛かりの機智
「かぎ煙草入れの外観」 犯人が殺害時に机の上の骨董品も一緒に粉々にしてしまった。それがかぎ煙草入れだとわかったのは、被害者が紙に説明文を書いていたからだが、アリバイ作りの時はっきり「被害者がかぎ煙草入れを拡大鏡で覗いていた」と言ってしまう。実はこのかぎ煙草入れ、外観は「懐中時計」なので、この説明文を読まないかぎり、かぎ煙草入れとはわからない。つまり説明文を読んだ、この部屋に入った証拠になる。 

【特殊トリック】
●催眠術
「人を信じやすい証人」 お人好しで人を疑うことを知らない証人に、見ていない光景を見たように刷り込む。 

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