9月中に話がどこまで進むかは知らないが、坂東の関羽雲長こと畠山重忠(中川大志)を敵にまわしてしまったグランパ時政(坂東彌十郎)の株は大いに急降下し、ヒール街道まっしぐらといったところだろう。

 10月の放送は、10/2、9、16,23、30の5回だとすると、話はずいぶんと進みそうだ。義時(小栗旬)和田義盛(横田栄司)とのあいだにもすでに亀裂が生じているかもしれない、

 時政の暴走ぶりはまさにダースベイダーたる本領発揮といったところだが、鎌倉の星を射落としてしまっただけに、坂東武者の憎しみを一身に浴びて、義時を一層引き立てる。

 時政とりく(宮沢りえ)に操縦されていた平賀朝雅(山中崇)は泣きっ面に蜂だ。

 二俣川の悲劇の後、時政政権の支持率急落による義時のクーデターがあり、鎌倉を追放されただけの時政たちと違って、陰謀に利用された朝雅は命まで失ってしまう。それどころか、もう一人の娘婿・宇都宮頼綱も危ういところだったのだから、北条ファミリーと関わると碌なことにはならない

 そのころ。三浦に預けられていた善哉(長尾翼)数奇な運命を歩み始めていた。義時が断ったはずの災いの種が蒔かれ、芽生えていたのである。

 10月が終わるころには、新たな執権を託された義時と、御家人代表ともいうべき義盛の激突の兆候が見えはじめているのだろうか。源実朝(柿澤勇人)を取り巻く人びとや、義盛と巴(秋元才加)の子ともいわれ、伝説に彩れた勇者・朝比奈義秀らのキャスティングにも注目したい。

 

 

■ストーリー予想

【予習19】第ニ部 第三章 執権・北条時政 後編(鎌倉殿の13人:2022大河)

 

 

【配役(敬称略)】

■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)

  〇義時をめぐる人びと
   ★江間「小四郎」義時(43):小栗旬
   のえ(-):菊地凛子  ※義時の後妻(伊賀氏)
   江間「太郎」泰時(23):坂口健太郎
   初(-):福地桃子  ※泰時の妻

 

   トウ(-):山本千尋
   鶴丸(-):きづき  ※泰時の従者

 

   ★北条「遠州」時政(68):坂東彌十郎
   りく(-):宮沢りえ  ※義時の継母(牧の方)
   北条政範(-):中川翼  ※義時の異母弟。享年16(1204)
   きく(-):八木莉可子  ※義時の異母妹(りくの実娘)
   平賀朝雅(-):山中崇  ※義時の義弟(妹婿)
 

   北条「五郎」時房(31):瀬戸康史  ※義時の異母弟
   実衣(-):宮澤エマ  ※義時の実妹(阿波局)
   ちえ(-):福田愛依  異母妹 ※畠山重忠の妻
   畠山「次郎」重忠(42):中川大志  ※義時の義弟(妹婿)
   畠山「六郎」重保(-):●

 

  ○鎌倉殿をめぐる人びと
   北条政子(49):小池栄子
   源実朝(14):柿澤勇人

 

   つつじ(-):北香那  ※頼家の正室
   善哉(6):長尾翼

 

  〇三浦党の人びと
   三浦「平六」義村(-):山本耕史
   「駿河次郎」泰村(-):●  ※義村の次男
   ★和田「小太郎」義盛(56):横田栄司
   巴(-):秋元才加

   朝比奈「三郎」義秀(33):●

 

  〇御家人たち
   ☆足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
   ☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
   小山「小四郎」朝政(-):中村敦
   結城「七郎」朝光(39):高橋侃  ※小山朝政の弟
   ☆大江広元(58):栗原英雄  ※中原親能の弟か?
   ☆二階堂行政(-):野仲イサオ  ※頼朝の從叔父
   ☆三善康信(66):小林隆  ※頼朝の乳母の甥

 

  ○宮廷の人びと
   ★後鳥羽上皇(23):尾上松也
   源仲章(-):生田斗真
   土御門天皇(8):●
   藤原兼子(48):シルビア・グラブ  ※後鳥羽上皇の乳母

   九条兼実(54):田中直樹(ココリコ)

  ○その他の人びと
   文覚(64):市川猿之助
   慈円(48):山寺宏一  ※九条兼実の実弟
   運慶(-):相島一之
   陳和卿(-):テイ龍進

  ※()内は二俣川の合戦時(元久二年)の年齢

  ※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
  ※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
  ※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
  ※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込)