ったく、政府って奴はよぉ | 日々雑感

ったく、政府って奴はよぉ

先日、無意味な調査をする総務省 のことを書きましたが、またお上が税金使っておかしなことをたくらんでいるようです。

政府、「ウィニー」で総合対策・産官学でソフト

防衛庁やら警察から、Winny使って国家機密が流出し、簡単にネットから手に入ると言う状況で、なんらかの対策をしなければならないというあせる気持ちは分かる。

先日も、防衛庁が約40億円かけて、PCを56,000台購入 し、デルユニアデックス を太らせた。

そして今回の発表。
「産官学」というのだから、この「産」には日本のPCメーカーが絡んでいるのでしょう。

ここで疑問が出てくる。
・なんで既存のウィルス対策ソフトではダメなのか?(なぜ新たに作るのか)
・そもそもThin Client を使えばいいのではないか?

先日もお伝えした とおり、既に既存のソフトメーカーがWinnyの検出ツールを作ったり、ウィルスへのワクチンソフトを作ってます。中には「無償で提供」というのもあります。
それなのに何故新たに作るのか?

うがった見方をすると、「今回の防衛庁の件は、本当は国産PCメーカーにやらせるつもりだったけど、外資系のデルが獲っていっちゃった。それはそれでアメリカへのお土産になるから良いけど、国産PCメーカーが文句を言ってくる。これを黙らせるために、産官学でのソフト開発の話を持ち出す。このご時世、『Winnyによる情報流出防止』というお題目を唱えると、国民の目も欺きやすい」って思っちゃうわけですよ。

どんなソフトになるのか知りませんが、限りなく税金の無駄遣いになりそうな予感が。

で、更に言うと、Thin Clientを使えばウィルス感染などの危険性がぐっと減るわけで、地方自治体ではそれに気づいて導入を始めています。

昨年、江東区ではSun Microsystems(←ま、ここも外資系だけどね)のThin Clientを導入 しました。

江東区が東京23区ではじめてSun Ray シンクライアントを採用

記事を読んでいただければわかりますが、Windows系のアプリケーションも動作する仕組みがありますし、実績もあるのです。
別にSunからお金をもらっているわけではありませんが、40億円もかけて、それでもセキュリティホールやウィルス感染の危険性を孕んだままのPCを導入するよりは、ずっと安全で安く済むような気がします。

セキュリティ対策について、IT設備でカバーできるところはお金をかけてやるべきだとは思いますが、何度も言っているように、システムを使う人間の情報リテラシー&セキュリティ意識の低さが一番の問題です。
Thin Clientを導入してシステムへの投資を減らし、その分のお金をセキュリティ&リテラシーの教育に充てたほうがいいのでは?

最後に限りなく怪しい話をひとつ。

口利き依頼ウィニーで流出――大分・宇佐の入札めぐり

限りなく怪しいですね。公正取引委員会は調べる価値ありではないでしょうか?

こういった話がどんどん暴露されて、社会の浄化に繋がるのであれば、「仁義なきキンタマウィルス万歳!」といったところでしょうか。