今回は石川県の能登半島から
道の駅千枚田ポケットパーク を紹介します。
■所在地&MAP
石川県輪島市白米町
■絶景区分
A:道の駅自体が絶景の中にある
☆B:道の駅から歩いて絶景に出会える
C:道の駅の近郊で絶景に出会える
■絶景キーワード
白米の千枚田、棚田百選、能登半島、日本海、あぜのきらめき(イルミネーション)
■この道の駅の魅力について
能登半島は道の駅が多い地域、という印象が私にはあります。
ご覧のようにたくさんの道の駅があり、それぞれ個性的で印象深いところが多いのですが、今回は半島の先端に近い、“千枚田ポケットパーク” を取り上げました。
この道の駅、正直言って道の駅自体はあんまりぱっとしません!(;^_^A シツレイ!
私が2011年に行った時は、この建物ひとつだけでした。
でも、その後2013年にリニューアルして、展望デッキや軽食を食べられるレストハウスが設置されたとの情報がありますから、もっと立派に生まれ変わっているのかもしれません。
この建物の周辺は、ちょっとした公園になっており、日本海を見下ろす高台にあります。
ここからの日本海の眺めのなかなかのものなのですが、ここを “絶景道の駅” としたのは、ここから見下ろす、“白米の千枚田” の眺望です。
「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」 は、“日本の棚田百選” に選ばれているほか、“国指定の名勝” であり、また “世界農業遺産” のひとつでもあります。
この棚田の最大の特徴は “千枚田” という名前のとおり数の多さであり、実際には1004枚あります。
逆にいうと一枚当たりの面積が狭く、最も小さな田の面積はわずか0.2平方メートルです。
ご覧の写真で、それぞれの田が随分小さいのがお分かりかと思います。
この写真は6月なのですが、拡大するとそれぞれの田に稲が育っているのが見えます。
日本海に落ち込む高洲山山麓の急斜面に築かれており、これを作った昔の人々に頭が下がります。
それぞれの田んぼが狭いので農業機械が使えず、すべて手作業になりますが、ここもやはり農業就業者の高齢化、後継者不足といった悩みがあります。
そこで “白米千枚田オーナー・トラスト制度” といって、年間2万円でマイ田んぼ1枚のオーナーになれる仕組みを立ち上げました。
オーナーには、そこで収穫されたコシヒカリや、地元山菜などを頂ける特典があります。
農作業もオーナーをはじめ多くのボランティアの協力で行っているそうです。
この写真はHPからお借りしたものですが、毎年10月中旬から翌年3月中旬まで、「あぜのきらめき」 と称した、イルミネーションイベントが行われます。
イルミネーションは色が変わるLEDを2万1千個を使い、30分ごとに切り替わるのだそうです。
この幻想的な風景、実物を見てみたいものです。
この写真は、道の駅の小さな小屋で地元のおばあさんが手作りの民芸品を売っていたものです。
その素朴さに魅かれて買って帰り、今も自宅に飾っています。
更にこの付近、日本海の荒波で作られた奇岩が多く見られます。
この道の駅から10分ほど離れた場所にあるのが次の写真です。
三角に尖った岩の真ん中に窓のように穴が開いています。
これは、“窓岩” といい、この場所は “窓岩ポケットパーク” です。
このように、能登半島のこの周辺には “ポケットパーク” と名付けた観光スポットがたくさんあります。
道の駅の名前、“千枚田ポケットパーク” も、その一つということです。