次に紹介するのは本州で最も北に位置する
道の駅かわうち湖 の風景です。
青森県むつ市川内町
☆A:道の駅自体が絶景の中にある
B:道の駅から歩いて絶景に出会える
☆C:道の駅の近郊で絶景に出会える
■絶景キーワード
下北半島、かわうち湖、ダム湖、野平高原、遊歩道、仏ケ浦
■この道の駅の魅力について
本州の北端にはご存知のように2つの半島があり、左側が “津軽半島” 右側が “下北半島” です。
今回紹介する道の駅かわうち湖は、その下北半島のほぼ中央にあり、本州最北端の道の駅です。
あまり観光客が行くところではなく穴場的な場所ですが、私の印象に残った道の駅なので、あえてここを絶景道の駅のひとつに選びました。
ここは道の駅自体はあんまり大きくはなく、派手さもありません。
川内ダムによって造られた人工湖である “かわうち湖” の湖畔にある、ロッジ風の建物です。
この周辺を “野平高原” と呼び、この道の駅にも “野平高原交流センター” と書かれています。
かわうち湖は 「ダム湖百選」 にも選ばれており、手付かずの大自然がそのまま残されています。
ここには全長4.4kmの遊歩道が整備されていてゆったりとした自然を満喫できるのですが、この道の駅周辺の公園だけでも、心が癒されるのです。
公園内のところどころに置かれた “句碑” がほのぼのとした雰囲気を醸し出しています。
道の駅としては地味だけど、懐かしい故郷に戻ったような魅力を感じるのです。
そしてこの道の駅から15kmほどの距離にあるのが、景勝地 “仏ケ浦” です。
道の駅からは15分~20分程度で行けるので、あわせて紹介しておきましょう。
地図でお分かりのように、下北半島の先端部分が “大間のマグロ一本釣り” で有名な大間崎です。
国道338号を大間崎方面に走ると、「仏ケ浦展望台」 があり、そこから海を見下ろすことができます。
仏が浦は、長い年月の強風と荒波が疑灰石を削った奇岩群が2kmにもわたって続くもので、その形が仏像に似ていることからこの名前がついています。
これらの写真は展望台から望遠を使って撮影していますが、歩いて海岸まで下りてゆく道もあります。
でも、そこには野生の猿の群れが休憩所の屋根の上や周囲の樹々、そして道端など、我が物顔で占領していたので、気味が悪くなって通るのを断念しました。
これらの猿は、“世界最北限の猿” と呼ばれているニホンザルです。
他に、海上から仏ケ浦を眺める遊覧船が就航していますから、これも魅力だと思います。
今回紹介した道の駅は、11月下旬から4月中旬までの冬季は閉鎖になります。
厳しい環境の中にあり、あんまり観光客が行かないマイナーな道の駅だからこそ、私の印象に強く残ったのかもしれません。