友人たちとグループ旅行で台湾に行っていたので中断しましたが、今日から再開します。
道の駅川のみなと長井 が3カ所目に訪れた場所です。
国見の道の駅から目的の道の駅までへのルートは、道の駅七ケ宿を通る山側のルートと、一旦南へ下ってから国道13号~国道287号と辿るコースがあります。
ナビは後者を示したのでそれに従ったのですが、予定を大幅に上回る2時間以上もかかりました。
この道の駅は今年(2017年)4月21日にオープンしましたから、約5か月目です。
“山形県長井市” は、“最上川発祥のまち” と呼ばれます。
吾妻連峰を源流とする松川(現在は最上川)と、飯豊連峰を源流とする白川がこの長井市で合流し、大きな最上川となって遠く日本海まで流れます。
かつては、ここから先が最上川と呼ばれており、この地が “最上川のはじまり” だったのです。
長井のまちは 「最上川舟運(しゅううん)」 の港町として栄え、米沢藩の物資を舟に積んで最上川を下り、日本海側の酒田港から京都、大阪へ運びました。
従ってこのまちには陣屋や物資を保管する蔵が立ち並び、荷の積み下ろしなどに多くの人々が生き生きと働き、多くの商人が活躍し、活気あふれる港町として繁栄しました。
“川のみなと長井” というこの道の駅の名前は、そのような歴史に由来しています。
道の駅は長井市の象徴である最上川のすぐ近くに建っていますが、最上川との間には “最上川堤防” があり、“千本桜” が有名です。
道の駅を紹介する前に、いつものようにパンフレットから配置図を見て頂きます。
(道の駅パンフレットより配置図借用)
道の駅は “コの字型” をしており、中央の玄関を入ると正面に観光案内所があります。
長井の玄関口にあたるこの道の駅は、「賑わいの交流拠点」 として、ここを起点にまちを散策してもらうために様々な工夫を凝らしています。
その一つがレンタサイクルで、電動アシスト付きを含む自転車が、“無料” で貸し出されています。
土日祝日限定ではありますが、やまがた長井観光局が運行する 「まわるん」 とよぶ循環バスが、観光スポット、秘境スポットを回り、これも “無料” です。
そしてまちを散策するためのツールとしては、エリアごとの “ながいまち歩き地図” があります。
これは私が貰ってきた4種類のうちのひとつですが、エリアごとに見どころを写真入りで紹介し、自由に散策できるように分かり易い地図がつけられています。
道の駅の向かって左側は、“まちづくり紹介コーナー” です。
ここの左手前、一番端の部屋にあったのが、次の写真です。
これは約400年前に始まったと伝わる獅子踊りで使われる “黒獅子” で、“八尺” 書かれていますから、約2.4mあるのだと思います。
通常の大きさの獅子頭もまわりに並んでいますが、これら漆黒の獅子頭は 「蛇頭」 と呼ばれ、この地方特有のものです。
店内にも、ご覧のように土産用の獅子頭が販売されていました。
でも、随分高価ですね!
店舗の天井から下がったポスターにも獅子踊りの祭りの写真があります。
この写真は先ほど紹介した “まちづくり紹介コーナー” の一部で、この一番奥に獅子頭があります。
ここはフードコーナーも兼ねる、休憩スペースです。
最後に、写真はありませんがもう一つだけ紹介したいのは “けん玉” です。
長井市は競技用のけん玉の生産量が日本一であり、“けん玉のふるさと” ともいわれます。
平成26年からは “長井けん玉のふるさとプロジェクト” がスタートし、「けん玉広場」 が作られ、けん玉教室やけん玉大会、更に級・段位の検定など、地域づくりのひとつとして推進されています。
山形県長井市は、私もほとんど聞いたことのない地方でしたが、道の駅の誕生を契機にさまざまな地方活性化に取り組んでおられることに感心しました。