今回の旅で最後の目的地になったのは
道の駅みそぎの郷きこない です。
ここも結構距離があり、鹿部町の道の駅から71km、1時間24分かかりました。
普通、道の駅というのは幹線道路沿いにあることが多く、道路を走る人たちが立ち寄って休憩や食事、買い物などに利用しますが、ここは立地が少し違っています。
北海道新幹線が青函トンネルを抜けて北海道に入り、最初に停車する “木古内駅” に隣接してこの道の駅はあります。
ご覧のように、国道沿いではなく、駅前広場の一角にこの道の駅は作られています。
木古内駅前はかなり広いスペースがあり、バス乗り場やタクシープール、それに駐車場などが整備されています。
現在北海道内の新幹線停車駅は、この “木古内駅” と次の “新函館北斗駅” の2つだけですね。
木古内駅から国道228号に繋がる “駅前通り” を少し歩いてみましたが、新しい店舗や新しい住宅が多く、おそらくこの新しい駅舎と共に街並みも整備されたのだと思います。
道の駅もその新しい街並みにマッチした、モダンな建物です。
ところでこの道の駅、“みそぎの郷” という名前がついています。
それは、ここ “上磯郡木古内町” に180年前から続いてきた “寒中みそぎ祭り” に因んだものです。
“木古内町” は人口が4400人ほどですが、市街地のわずかな平野部を除いてほとんどが山岳、丘陵地帯であり、「特別豪雪地帯」 に指定されています。
その豪雪地帯の特に気温が下がる毎年1月13日から3日間、その年の “行修者” に指名された4人の若者が佐女川神社に籠り、夜通し水をかぶって自らの身体を清める、「水ごり」 が行われます。
(木古内町パンフレットから画像借用)
この行事、私は数年前、その若者の一人に密着したドキュメンタリーをテレビで見たことがあります。
3日間ひたすら寒風の中で水をかぶったあと、最終日の1月15日には極寒の津軽海峡に入り、別当・稲荷・山の神・弁財天という4つのご神体を清め、地域の豊漁、豊作を願う伝統行事は終わります。
木古内町の住民が誇る、この伝統が道の駅の名前にも取り入れられたということです。
これが道の駅内部の配置図です。
入り口は4か所あり、その一つから入ってみました。
外観もきれいでしたが、店舗内もとってもお洒落で洗練されている、というのが私の印象です。
土産物や特産品の売り場も充実していますが、ここのレストランは山形県鶴岡市の有名店で、「世界の料理人1000人」 に選ばれたオーナーシェフが開いた、本格的なイタリアンレストランです。
新幹線の駅前らしく、レンタカーもこの道の駅で借りられるのも特徴だと思います。
さて、これで今回の5日間の北海道縦断旅、すべて終わりました。
ここから函館空港まで1時間10分ほどでした。
稚内で借りたレンタカーを函館空港で返し、16時40分発、羽田空港乗り継ぎで福岡に戻りました。
今回の旅で新しい道の駅は4か所、再訪問を含めてもわずか12か所でしたが、サロベツ原野、美瑛、富良野の絶景に数多く出会え、充実した5日間を過ごしました。
※次回からは、7/27~7/31に行った、近畿・中国・四国の旅をスタートします。
※4日目に走ったルート(google mapの自動記録)