本日より、北海道縦断のレポートを再開します。
美瑛の丘巡りを終えて次にやってきたのは
白金青い池 です。
この “青い池” は、“四季彩の丘” からは約15km、20分ほどの距離で、この日最初に訪れた “道の駅びえい丘のくら” からだとほぼ一本道で、25分程で到着します。
私がこの日宿泊したのは “びえい白金温泉” ですが、そこからはわずか2.5kmの距離です。
今でこそ青い池は、パッチワークの丘に並ぶ美瑛の観光スポットになっていますが、その歴史は浅く、最初に発見したのは上富良野在住のプロカメラマン “高橋真澄氏” と言われています。
1997年に高橋氏が最初に見つけ、1998年に写真集を出版、その後も毎年写真を撮り続け、2014年5月、テレビ朝日の 『奇跡の地球物語』 で紹介されたことから一気に人気が高まったのだそうです。
この池は自然にできたのではなく、“人造池” です。
1988年12月に十勝岳が噴火し大量の堆積物が流れ出たため、その火山泥流災害を防ぐために “美瑛川本流” に複数の堰堤(えんてい)が作られました。
堰堤というのは、治水、利水、砂防などを目的に、川や谷を横断してして作られるコンクリートなどの土木構造物をいいます。
この一つに水が溜まり、周囲に自生していたカラマツや白樺などの樹木が立ち枯れしてできたのが、この青い池です。
ですから例えば、google map で見ると地図上に “池” はありません。
でもこれを、航空写真に切り替えると、ちゃんと青色の池が写っています。
青い池の右側を流れるのが “美瑛川本流” です。
池の周囲には遊歩道がありますが、ご覧のような混雑ぶりです。
そしてここで聞こえるのも、ほとんどが外国語ですね!
この池の水の碧さ、これは青空が映っているわけではありません。
ここから2.5kmほど上流にあたる白金温泉付近に、“白ひげの滝” というのがあります。
この日泊まったホテルのすぐ裏手にあり、翌朝見てきたのですが、先に写真をお見せしましょう。
この白ひげの滝にはアルミニウムの成分が含まれており、これが美瑛川の河川水と混じりあうことで “コロイド” という粒子が生成されます。
この、水中のコロイド粒子に太陽光が当たると波長の短い青い光が散乱するために、青く見えるのだといわれています。
青い池には、ご覧のように道路からすぐ入った場所に広い駐車場があり、ちゃんと標識もあります。
私はうっかりして、「臨時駐車場」 と書かれた看板につられて手前の信号から曲がってしまったため、車を停めて美瑛川沿いに10分ほど歩く羽目になってしまいました。
それなりに景色は良かったけど、私のようなへまをやらないよう、ご注意下さい。(^_^;)