2日目の今日は “サロベツ原野” を走って最初の道の駅をめざしますが、途中の
こうほねの家 という休憩所にまず立ち寄りました。
この日は稚内のホテルを出発し、ご覧のように4か所の道の駅を訪問して旭川まで行きます。
道の駅は4カ所とも2回目ですが、特にもう一度行ってみたい道の駅だけを選びました。
この北海道の西岸、日本海に沿って走る道路を通称 “日本海オロロンライン” といいます。
更に、稚内市から最初の目的地 “道の駅てしお” までのルートとしては、内陸部の国道40号を走ることもできますが、日本海に沿った “サロベツ原野” を突っ切る道道106号が、正に北海道の醍醐味を味わうことができるのです。
(パンフレットより地図画像借用)
“サロベツ原野” は前回、2009年6月に走ったことがあります。
※その時の記事 → 北海道の旅:サロベツ原野を走る!
前回の記事から、一部だけサロベツ原野の説明を引用すると次のようになります。
・ここには信号も標識も何にもない。
・だから、北海道各地から “走り屋” が集まってくる。
・時速100キロで走っても、どんどん追い越されてしまう!
実際には前回も今回も、そんな無茶な運転をする車には一度も出会いませんでした。(笑)
この道路、確かに信号や標識はめったに無いし、民家もほとんどない果てしない原野の中で、走る車自体が少ないので実に快適そのものです。
そしてたまに対向車があったとしても、最初に見えてから実際に離合するまで随分と時間がかかります。
停まっているのかな?と勘違いするほどで、それだけ長い一直線だということです。
8年前は南から稚内に向かって北上したのに対し、今回は逆方向です。
最初の地図でお分かりのように、この日本海の沖合には、“利尻島” と “礼文島” があります。
天気が良ければ、このサロベツ原野を走っている間ずっと、海に聳える “利尻富士” が見えます。
前回は夕方に走ってぼんやりだったので、早朝に走れば太陽を受けてくっきりと見えるだろうと期待していたのですが、この日は残念ながら曇り時々雨で、その姿は全く見えませんでした。
途中、この “こうほねの家” という看板を見つけ、立ち寄りました。
ここは地図でいうと、“浜勇知園地” という場所です。
天塩町までの距離はおおよそ65kmありますが、道路上に駐車場はほんの数カ所しかありません。
そしてトイレなどのある休憩所としては、ここが唯一なのです。
何台か他の車もあったので、停めて建物に入ってみました。
中は、休憩用の椅子、テーブルに自動販売機、そしてトイレだけです。
外に階段があり、屋上に上がると展望所になっています。
中の掃除をされていたおばさんに話を聞くと、この道路でここだけしか休む場所が無いので、冬の間でもトイレを使えるようにしているとのこと。
そして、裏手に木道があって、ぐるっと回れるよ、と教えて頂きました。
建物の裏手には大きな沼があり、それを囲むように木道が設置され、散策できるようになっています。
早速歩いてみました。
一番たくさん咲いていたのはこの黄色い花で、ユリ科の “エゾカンゾウ” といいます。
一般には、“ニッコウキスゲ” とか、“ゼンティカ” ともいいますね。
これはサロベツ原野のほぼ全域で、あちこちに群生しており、走りながら目を楽しませて貰いました。
これは “ヒオウギアヤメ” です。
実は花の名前にはとんと無知なのですが、こんな看板があったのです。
他にも貰ったパンフレットの花の写真で判断していますが、間違っていたらごめんなさい!(^_^;)
これは “ハマナス” ですね。
これもあちこちで見たのでわかります。
これはマメ科の “センダイハギ” かな~
違ってたらごめんなさい!
これはマメ科の “ハマエンドウ” のような気がするが・・・・??
これは “オオハナウド” と思います。
随分でっかい花で、これもあちこちで見かけました。
その向こう側では ・・・・・
海岸で魚釣りをされている方が何人もおられました。
何台も駐車していた車は、この人たちのようです。
“タンポポ” ですね!
これならわかります。(^^♪
え~と~
これは分からん!
どなたか知っていたら教えてね!
【追記】
この花は、マメ科の 「アカツメクサ」 だそうです。
FBのコメントで教えて頂きました。原田さん、有難うございました。(^O^)/
花の写真などを撮りながら一周して戻ってくると、先ほど掃除をされていたおばさんも付近を散策されていて、声をかけてこられました。
「あそこの沼のところに珍しい花が咲いていますよ、コウホネというタンポポより小さい、黄色い花です」
ひとしきり話をしたあと、早速行ってみました。
確かに小さくて黄色い花が咲いているけど、遠くてよく見えません。
車に引き返して、望遠ズームと三脚を持ってきました。
それで撮ったのがこちらの写真!
正確な名前はスイレン科の “ネムロコウホネ” です。
この休憩所の名前、「こうほねの家」 はこの花の名前に因んでおり、こうほねは 「河骨」 と書きます。
小さいけど、とっても可憐な印象がありますね。
私が撮影している姿を、嫁に盗撮されていました。(笑)
そしてこんなものがありました。
これは歌碑なのですが、何と書いてあるかというと・・・
『浜茄子の咲き乱れたるサロベツの 砂丘の涯の ★★立つ富士:』
すみません、★★のところは読めないのです。(^_^;)
そして最後の署名のところは、『森繁久彌』 となっていました。
最後の 「富士」 というのは、今日は見えない利尻島のことだと思います。
森繁久彌がロケでこの地に来られた時に書かれたのだそうです。
さて、そろそろ先へ進みましょう。
次回もサロベツ原野の続きをお送りします。