かなやま湖畔を走り、国道237号を南下して50分ほどで
道の駅自然体感しむかっぷ に到着しました。
“占冠村(しむかっぷむら)” は、2日前に宿泊した “星野リゾート トマム” のある村です。
人口が1200人ほどのこの村は、その面積の94%が森林であり、農業、酪農、畜産それに観光が基幹産業です。
村のパンフレットには、「便利なものは何もないけれど、生きるために必要なものは何でもあります。」 と書いてあります。
“占冠” はアイヌ語の “シモカプ” からついた名前で、“とても静かで平和な上流の場所” を意味します。
冬の寒さはやはり格別で、マイナス30度を下回ることもあり、2001年にはマイナス35.8度を記録しています。
ずっと昔、私が冬のトマムをスキーで訪れたとき、ホテルの従業員の方から、「今日は温かいですよ! 10度ですから」 と言われたことがあります。
一瞬意味が分からなかったのですが、それがマイナス10度のことだと気が付いて愕然としました。
かつては同じ村の中を移動するにも厳しい峠をいくつも越えなければいけなかった地域ですが、現在はこの山深い村に高速道路もJRの鉄道も通っており、交通の便がとても良くなっています。
日本でも有数の規模のリゾートである、“トマムリゾート” が開業したのは1983年(昭和58年)です。
当初は “アルファリゾートトマム” として全国からウインタースポーツを楽しむ人たちが集まったのですが、他のリゾートと同じく、バブル崩壊以降経営難に苦しみました。
今は、“星野リゾート” が見事に再建し、かつての賑わいを取り戻しています。
リゾートだけではなく、占冠村には豊かな森林、貴重な野生動物、鵡川の源流などの観光資源があり、その自然を基盤とする 「自然体感占冠」 が村のキャッチフレーズであり、道の駅の名前にもなっています。
道の駅はコミュニティプラザ(公民館)と同じ敷地にあります。
私たちは農村公園の駐車場に停めて、道の駅の建物にやってきました。
ご覧のように、ここはちょっとしたショッピングモールになっているのが特徴です。
情報コーナーにはたくさんのパンフレットが並んでいます。
占冠村の紹介だけでも何種類ものパンフレットが用意され、どれもセンスのある内容です。
村が如何に観光に力を入れているかがこれで分かります。
パンフレットは私が記事を書く上での貴重な情報源なのですが、このように充実していると嬉しくなります。
中には、全く何の資料も置いてない道の駅も結構ありますからね。
これがショッピングモールです。
それぞれは小さいですが、ユニークなお店が並んでいます。
私たちがここで買った商品はこれです。
メロンです。
ちゃんとフォークが付いていて、甘くてとっても食べやすいのです。
実は6年前に来た時も食べたので、その味が忘れられなかったのです。
さて、いよいよ今回の最後の目的地を目指します。