次は国道229号を35kmほど北上し
道の駅てっくいランド大成 にやってきました。
ここ国道229号、通称 “追分ソーランライン” は以前にも紹介したように、日本海の荒々しい波で削られた “奇岩” の多いルートです。
走っていると、つい車を停めて眺めてみたくなる風景が続きます。
そんな中、特に目立つのがこの奇岩です。
これは、“親子熊岩” といいます。
左側の子熊が、母熊にすがっているように見えますね。
大昔、大嵐が続いて山の食料も無くなり、飢えた熊の親子が海岸までたどり着き、見つけた蟹を小熊に食べさせていました。
ところがふとした油断で小熊は海に転落し、母親は必死に子供を助けようとしますが、濡れた岩に足を滑らせ、親子ともども海中に沈んでしまいます。
一部始終を見ていた海の神様は、子を思う母熊の愛の深さに心を打たれて親子を救い上げ、愛の形をそのまま岩に変えてしまったのが、この親子熊岩なのだそうです。
“せたな町大成区” のこの場所から、まっすぐ西に海上を27km進んだところが “奥尻島” です。
奥尻島は1993年7月の大地震と大津波で甚大な被害がありましたね。
この地はかつて “にしん漁” で栄えた町で、このルートを “にしん街道” と呼びます。
当時は随分と賑やかだったようですね。
ところで、てっくいランドの “てっくい” というのはヒラメのことです。
ですから、この道の駅のキャラクターもヒラメの “てっ平くん” と “ひららちゃん” です。
この道の駅の目の前は、海水浴場になっています。
一番下の写真に写っている写真は、“てっ平・ひらら交流館” といって、1階が地元食材を使った食堂、2階は海水浴客の休憩所になっています。
建物の壁に、こんな看板がありました。
海水浴客のシャワー室は、道の駅にあるのです。
ですから道の駅は、海水浴場と一体化しているともいえます。
この道の駅の配置図を見ても、シャワー室が大きなスペースを占めていますね。
逆に道の駅自体はごくシンプルで、建物の右端の部分が “観光案内所” で常駐の案内人の方がおられ、ごくわずかなお菓子などの商品が並んでいます。
あまりにも狭い部屋の中に、この日はなぜか外国語を話すお客さんがひしめいていたので、店内の写真は撮れませんでした。
さてこれで、3日目の今日の予定は回り終えました。
6年前に来た時はここから更に北上していくつかの道の駅を回ったのですが、今回はこれで終わりとし、今夜宿泊する “洞爺湖畔” に、ここから直行します。
国道229号をちょっとだけ戻り、国道277号に進路を変えて半島を横断し、噴火湾側にでます。
八雲ICから道央自動車道に乗り、虻田洞爺湖ICまで走ると、洞爺湖畔は間もなくです。
この日の宿である “洞爺湖畔亭” まで2時間15分かかり、ホテル到着は17時10分でした。
明日の4日目は、小樽までの道の駅を巡ります。