日本海オロロンライン を私は天塩町までと思っていたのですが、サロベツ原野からノシャップ岬まで含めるのが正しいようです。
Wikipedia によると、「広義」 の場合に小樽から稚内までを指すらしく、念のために私の写真を見直してみたら、サロベツ原野の途中にも オロロンライン という看板がありました!

さて、天塩町から稚内に行くには、国道40号線を辿るルートと、日本海沿岸の
サロベツ原野を走るルートの2つがあります。
私は、迷わずサロベツ原野ルートを選択しました。
私が今回の旅行に旅立つ前に入手した サロベツ原野 に関する情報は次の通りです。
・ここには信号も標識も何にもない。
・だから、北海道各地から “走り屋” が集まってくる。
・時速100キロで走っても、どんどん追い越されてしまう!
でも、私にはそんな速度で一般道を走る技量も度胸も無いし、何より私の一番大事にしている
座右の銘、四文字熟語は “安全第一” です!
そんな訳で、私の場合は80キロ平均でとろとろと (それでも違反じゃい!) 景色を堪能しなかがら走りましたが、時間が遅かったこともあって車も少なく、長い距離の間でほんの数台に追い越された程度でした。


サロベツ原野に入って、最初に目についたのが一直線に並ぶ風車の列です。
上の写真には、 “逃げ水” も写っていますね!
この風車が途切れるあたりに、駐車場があったので車を停めました。

ここは、サロベツ原野駐車公園 となっています。

この風車、走りながら数えてみたら30基ありました。(数え間違えていたらごめんなさい!)
本当に一直線に並んでいるのは壮観です。
でも、これだけ並んでいると、たまにサボって回っていないのがあるのが面白いですね!
風車の根元にこんな看板が ・・・・ 。

発電所を見学できるのか~!

さて、このサロベツ原野ですが、東西5~8キロ、南北27キロにもわたって広がり、その70%が泥炭地という湿地で、釧路湿原と並ぶ日本最大級の湿原です。
元々、海岸の砂丘とその背後にある宗谷丘陵によって阻まれた 潟湖 が、泥炭によって埋もれて形成されたもので、泥炭は1年間に1ミリしか増えませんから、想像を絶する時間をかけて出来上がった湿地です。
そして、ここにしか生息しない草花や動物たちが多数棲んでおり、全域が 鳥獣保護特別区 になっています。

このサロベツ原野を走るときに、最大の見どころの一つが 利尻富士 です。
北海道最北端の西方の海に利尻島、礼文島という二つの島があり、その利尻島に聳え立つのが標高1719メートルの利尻山です。

今回時間が17時を過ぎており、完全に逆光でぼんやりと霞んでしか見えません。
でも、完璧な富士山の形をしていますね。
日本海の大海原に浮かぶ巨大な山の姿は、正に雄大で厳かな気分になります。
ここは、午前中に走れば、利尻富士に太陽の光が当たって、もっとくっきり見えただろうと思います。


そして、走っている両側はというと、正に 原野 そのものです。
何も人の手を加えられていないそのままの大地が、延々と続きます。
写真では見ずらいですが、黄色い小さい花がたくさん咲いています。
そしてところどころに散策できるように 木道 が作られています。
この大自然のサロベツ原野で、今深刻な 乾燥化 が進んでいます。
これは、酪農の発展による農地化で、泥炭地の排水を行っているために水位が下がり、
乾燥性の植物であるクマザサが浸食してきているのだそうです。
北海道の先端であるここでしか見られない、この大自然を是非とも壊さないで残して欲しいと
心から思います。
さて、この延々と果てしなく続く大原野、走っても走っても同じ原野が限りなく続きます。
おそらくアメリカ大陸あたりの大平原を走る時もこの様な感動を味わえるのかな、と思ったりしました。
残念ながら大原野を疾走している時の、神々しいほど雄大で今まで経験したことのない大パノラマの写真がほとんどありません。
皆さん方がいつか走られる時に、ご自分で味わって頂きたいと思います。
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