イマジニアのサウンドノベルシリーズ。サウンドノベルなのでホラーが全面に押し出されているが、本編のざくろ編以外はかなり破綻している印象がある。この作品以前はクリアをパーセンテージで表したりしてくれてないのでどれくらいやり込めたか認識できたのが特徴かもしれない。

新人作家の主人公が編集部に原稿を持ち込み、編集部のメンバー及び憧れのヒロインと少し会話していると地震が起きる。そしておさまったと思ったら2度目の地震。今度は地滑りのような感覚があり、気を失ってしまう。
目を覚ますと編集部があったビルがすっぽりと地下へと落ち込んでしまっている様子。片付けをしつつ編集部以外の生存者を探すためビル内を散策する中で、別階で死体が動き始めている、、、

メインはゾンビもののざくろ編。ビルが建っていた土地の地下に戦争時代に軍が研究していた兵隊を屍鬼として戦争に投入する実験が今も続いており、死者が生者を襲うストーリー。
次に幽霊編。こちらは同じくビルが地下に沈んでしまうがゾンビは出てこず、レスキュー隊が来たと思ったらそれが幻だったり、ヒロインの亡くなった元カレから着信があったりとホラーテイスト満載だが突飛すぎてなんとなく終わってしまう。
そしてコンピュータ編。地下にコンピュータを狂わせる新種の金属が発見されるが、謎を解こうとそちらへ回るとその金属の影響でミサイルが発射され、人間VSコンピュータというターミネーターのような戦いが幕をあけた、、、というのがエンディングになってしまう。
最後が宝石強盗編。主人公とヒロイン以外がグルでビルの中に安置されている特大の宝石を奪うためにビル下の地盤を爆破したとかギャグのようなストーリー。選択肢が少ないが間違った選択肢は即ゲームオーバーになる。

達成率100%になるとオマケシナリオが始まるが特筆すべき点がないどうでもいいストーリー。
ざくろ編はメインだけあって割と作り込まれている印象。ゾンビに襲われるが主人公が非力なため緊張感がすごい。編集部の一人以外を連れて脱出するか軍の実験施設で謎解きすればクリアだが、前半の選択肢によってはバッドエンド確定してしまうという罠もある。

私はゾンビが好きなんてすけど、さすがにティーンエイジャーの頃家で独りでプレイしてたら怖かった、そんな思い出があります