去年の12月29日のことですが、ロンドンの英国ロイヤルオペラハウスにて、くるみ割り人形を観ました

主演は、吉田都さん。と、フェデリコ。

都さんの踊りを、バレエの本場であり、世界三大バレエ団にも数えられる英国ロイヤルで観ることは、子供の頃からの夢でした。

語学留学先がイギリスに決定した時から、学校が休みの期間になんとしてもロンドンへ、コヴェントガーデンへ、行こう!と意気込んだものです。

ちょうど私が留学に発つ9月に、都さんが、活動の拠点を日本に移すということを発表し、はじめはKバレエカンパニーに移籍決定!というのがまずニュースとして飛び交ったので、

英国ロイヤルには出演しなくなってしまうのか!?と、ハラハラしました。

やっとロイヤルの都さんを観るチャンスを得たばかりでしたから、まさか私がイギリスに行くのと入れ替えの時期に、都さんが日本でしか踊らなくなったら‥と。

私のことは置いておいても、みなさんが、
「日本に来てくれることは観れる機会が増えるということで嬉しいが、“ロイヤルの吉田都”であってほしい、という思いもある。」
というふうにおっしゃっていましたね。まさに複雑な心境だよなぁと思いました(>_<)

ちなみにこの時のみなさんとは、mixiの吉田都コミュニティに参加していただいているみなさんの声が主です。私はmixiの都さんのコミュニティの管理人もしていますので、mixiをやっている方で興味がありましたら覗いてみてください
1000人を超える方々に参加いただいています。改めて都さんの人気を感じます

話がそれましたが、、

私はイギリスに出発する前にネットでチケットを購入していて、もちろん都さんが出演する日を選んでおり、つまりはその時点でもうキャストは発表されていたので、すでに発表されているキャストが急に出演しないということはないと思いました。まして都さんですし。

そうこうしてるうちに、正式に、ゲストとしてロイヤルでも踊り続けるということが発表されて、本当にほっとしたものです。

ちなみにチケットの購入は、ネットでロイヤルのホームページにアクセスすればかなりわかりやすく買うことができます。様々な座席からの舞台の見え方まで表示されるので、とても選びやすいです♪


公演当日は、留学先からロンドンまで列車で2時間余り、ちょっとしたドレス姿で揺られながら到着。

キングスクロス駅から、すぐにコヴェントガーデンまで行きました。



covent garden



↑これはオペラハウスのすぐ前の広場です。このようにいつでも大道芸人がいて、賑わっています。コヴェントガーデンは映画「マイ・フェア・レディ」の舞台にもなった場所ですから、ちょっと昔はここで花売りが活躍したんでしょうね。この時も、お花屋さんもありましたが。

たくさんあるカフェのうち1つで昼食を取り、オペラハウスの中へ。







entrance

↑入り口はこんな感じです。

支払いに使用したクレジットカードを提示して、チケットを受け取るのですが、クレジットの番号が予約した時と一致しないと言われて、汗。。

よく考えてみると、その前にロンドンを訪れた時に財布をすられてしまい、クレジットカードも一緒に紛失したため、その時持っていたのは再発行したクレジットカードであり、微妙に下4桁だけ番号が違ったんです。

が、さすが適当なイギリス人(笑)、「ま、いっか」的にチケットをすんなりくれました。良かった。

入場すると、中は本当に綺麗でした☆さすが改装されたばかり。


ロイヤル①






ロビー1






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↑ロビーはこんな感じです。

なんといっても、話に聞いていた、「赤い絨毯」の上を歩いてることに感動したり

シャンデリアもとても綺麗でした

パンフレットを買い、めくると最初は広告ばかりなのですが、一番はじめに出てきた今回の演目「くるみ割り人形」の写真は、都さんとフェデリコのものでした
それだけのことでも嬉しくなってしまう自分が、単純だなぁと思いました(笑)
きっとアリーナ・コジョカルかと思っていたので。

パンフレットは£5くらいだったかな・・?カラーで素敵ですし、絶対買った方が良いです。

席から見える舞台はこんな感じでした。↓
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席は2階の中央部分で、最も良い席とされるグランドティアを買いました。最高の席で観たいという気合いも入っていましたから(笑)

グランドティアは王室関係者が接待に使うこともあるそうで、お値段も一番高いのですが、私が行った日は子供が多かったんです。

きっと演目がくるみ割り人形だからなのでしょうが、お金持ちの子供なのかなぁなんて思いました。

それでも、日本人にとってはそこまで高いというわけでもないです。確か£67くらいだったと思います。昼の公演でしたので。夜だともっと高いです。

私はチケットを取る際、最後までオーケストラストールズと迷いました。1階の舞台から近い席です。

グランドティアは視界は良いし、最も良い席であることは確かなのですけれど、実際の舞台との距離でいえばオーケストラストールズの方が近いのは当然で、都さんの息遣いを近くで感じたいとも思いました。

ですが、実際に行ったことのある方にお聞きすると、オーケストラストールズは床の傾斜が緩すぎて、前の席の人の頭が邪魔になることが多く、身長および座高の低い日本人だと、特に女性は視界がさえぎられる可能性があると言われ、グランドティアにしました。

結果的に、本当にとても観やすかったです。舞台全体が見渡せ、ほぼ正面ですから。

まぁ、1階席にも座ってみたいので、今度行く機会があったらオーケストラストールズに座ってみたいと思っています。

公演内容についてですが、ピーター・ライト版でしたので、クララと金平糖はもちろん別役。

都さんの出番は最後の15分。それを待ち遠しく思いながらも、そこまで展開していく舞台の素晴らしさといったら、都さんの登場をいつまででも待てるほどです。

ダンサーももちろん一流なのは言うまでもありませんが、舞台セットにも驚かされました。日本では見ることができないな、と思うくらいに凝っています。
たとえば、クララが縮んでしまうシーンは、家具などのセットが大きくなることで表現されるのですが、とても見ごたえがありました♪

少し手品っぽいことが起こる部分もありました。小道具が飛んでったり消えたり、と。それもやりすぎずさりげないので、純粋に、おぉ☆と思えます。

振り付け、というか演出で意外だったのは、最終幕でお菓子の精たちが現れる場面、

私は今まで、最高に音楽が盛り上がったところで一斉に精たちが現れる、という演出を多くみてきて、あの場面が大好きだったのですが(ヴァイオリンが盛り上がる曲調の所)

ロイヤルのくるみはそこの節目はなく、精の登場はあいまいというか別々でした。まぁ、そんなとことに違和感を抱くのは私だけかもしれませんね

雪ワルも本当に美しかった。吸い込まれるようでした。

そして、いよいよ都さんが登場した時には、もう涙ぐんでしまいました

それまでに登場したダンサー全員にいちいち感動していたのですが、都さんが登場して気づいたことは、都さんが更にその数倍も上だということです。(プリンシパルなので当然なのですが)

それを本当に舞台に現れたその一瞬に感じるんです。そんなにすごい方が、ほとんど西洋人ばかりのコールドに囲まれた小さな日本人の都さんであるということが、本当に、改めて、流石だと思いました。

何が違うかといえば、やはり「洗練さ」が違います。磨かれて磨かれて、それでもまだまだ上を目指している、まさに“終わりのない旅”を続けているんだと思いました。
(「吉田都-終わりのない旅」吉田都 終わりのない旅

技のレベルの高さも都さんの持ち味ですよね。グランパの最後のピルエットとシェネの連続は、よく言われますが、軸が床に刺さっているかのようでした。

加えてあの繊細で叙情豊かな表現力。

やっぱり、努力して手に入れたものだからこそ、あんなに感動させられるんだと思います。

都さんの生い立ちが浮かびました。
まだ海外に進出する日本人ダンサーなどいない時代に、単身イギリスへ渡ったいわばパイオニアであり、コンプレックスを感じたからこそ、それを練習でくつがえそうという強い精神力でここまできたんだなぁと。

どんなに偉大なことかと、改めて改めて、思いました。

私の小さな悩みなんて、都さんが経験したであろうたくさんの壁に比べたら、絶対に乗り越えられる、
そういう気にさせてくれます。いつも勇気をもらっています


公演が終わったときには涙ぐむ、では済まずに本当に涙が流れてきて困りました。

というのには、一緒に観に行った友達が実は1度もバレエを観たことのない人だったので、自分がこんなに感動して泣いている姿は疑問に思われるのではないかと思い、必死に涙を隠した、という理由もあります(笑)

ですが、驚いたことに、友達は感動してくれたのです。バレエなんて全然興味がないといった人だったのに、最後に登場した都さんが巧いということは自分にもわかった、と言っていました。そして、バレエのすごさを教えてくれて嬉しいというようなことまで言ってくれたので、とても意外でしたし、私が嬉しくなってしまいました。都さんパワーですよね。

本当に夢のようなひとときを過ごしました。

その後、お土産屋さんで都さんのポストカードや、ロイヤルのグッズをたくさん買ってしまいました。

グッズは可愛いものがたくさんありました。ショップは小さいですが、飽きないと思います♪

そして、観終わった後に外観を写真撮影↓

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後日、またロンドンに来た際にもオペラハウスを撮った写真があるのでそれも載せておきます。どっちが正面なのかわかりにくなんてみんな言っていました。なんとなく、2つが繋がったような感じですよね。舞台がある棟と、ロビーと。左側のガラスの部分がポストカードになっていました☆↓

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その後も、ロンドンに行くたびにコヴェントガーデンに足を運び、ダメもとで当日券をあたってみたりもしましたが、あるわけないでしょ、と。

やっぱり、発売開始の時からばっちりチケット取って行った、この1回しか見れませんでしたねー。
さすが世界三大バレエです。英国ロイヤルです。当然ですよね。公演の1~2ヶ月前でもだめでした。(最近ではKバレエもそうですが・・)

でも、早めにチケット取って、期待して、オシャレして、めーいっぱい雰囲気を楽しむのがいいと思いました^^

また行きたいです。絶対

その日を励みに・・・☆