松尾:小杉家と藤島家の関係について、彼は「フレンドファミリー」と表現しました。僕が「だったら、何でも言いあうものでしょう?」と聞くと、「僕たちの考えるフレンドはそうじゃないんです」ときっぱり返されました。

「長年の友達の良からぬ風評を耳にしたら、その真偽を尋ね、場合によっては正しい方向に進めるように手助けをする、それが友達だと僕は思います」と僕が言うと、「それは違いますね。そういうことには触れたりしないのがフレンドファミリーです」と小杉社長は答えました。

 藤島家、小杉家、スマイルカンパニーの金看板である山下家(山下達郎・竹内まりや夫妻)、この3家の間にある絆は、僕の定義するフレンドシップとは違うようです。スマイルカンパニーには15年間お世話になりましたが、遅ればせながら初めてそのことを知りました。