こんにちは。
直接雇用歴10年・派遣社員歴20年のロウです。
これまでの記事では、
・派遣社員の月給制の本質
・派遣社員が最低限知っておくべき権利チェックリスト
・派遣会社との上手な付き合い方・断り方
についてお話ししてきました。
今回のテーマは
「派遣先でうまく立ち回るコツ」です。
派遣社員にとって「立ち回り」が大切な理由
派遣の仕事では、スキルだけでなく「職場での立ち回り方」がとても重要です。
なぜなら、同じ仕事をしていても――
- 評価される人
- 浮いてしまう人
の差が生まれるのは、スキルよりも”距離感”の違いだからです。
①派遣先では「仕事」だけに集中する姿勢を見せる
派遣先ではあくまで「仕事をしに来ている」という軸を持つのが基本。
雑談や昼食の付き合いなど、無理に合わせる必要はありません。
⇨無理に輪に入らなくても”いつも感じよく仕事をしている人”という印象を与えれば十分です。
②「深入りしない関係」が信頼を生む
派遣先の正社員と必要以上に仲良くなりすぎると、
逆に気を遣ったり、仕事がやりづらくなったりすることもあります。
”仲良く”よりも、”丁寧で安定した関係”を意識しましょう。
たとえば![]()
- 聞かれたことに正確に答える
- 感謝をきちんと伝える
- 無理にプライベートを話さない
⇨「一線を引いた安心感」が、結果的に信頼につながります。
③雑談・昼食・飲み会への対応は”相手に合わせず自分で決める”
派遣先によっては、ランチや飲み会の誘いがあることも。
でも、「断ったら感じ悪いかな?」と無理をする必要はありません。
「今日は用事があるので」
「お弁当を持ってきているので」
と、シンプルに伝えれば十分。
相手もすぐに理解してくれます。
⇨大切なのは”続けられる距離感”を保つこと。
④トラブルや不満は「派遣会社に伝える」が鉄則
派遣先で困ったことがあっても、
派遣先の人に直接言うのはNGです。
人間関係や労働条件に関する話は、
必ず派遣会社(営業担当)に相談しましょう。
ただし、証拠を残す意味でもメールで伝えるのがベスト。
電話や口頭だけで済ませると、言った・言わないのトラブルにつながります。
⇨「派遣会社との上手な付き合い方・断り方」でも書いた通り、
重要な話は”記録”が自分を守ります。
⑤「更新する/しない」は”人間関係”ではなく”働きやすさ”で決める
派遣先の人に気を使って更新を決めると、
後でつらくなることがあります。
更新の判断基準は、
「人がどう思うか」ではなく、
「自分がその環境で穏やかに働けるか」で決めましょう。
⇨自分を犠牲にしない更新判断が、派遣を長く続けるコツです。
まとめ:派遣社員は「いい人」より「安定した人」でOK
派遣先で求められるのは、
”ムードメーカー”でも”社交的な人”でもなく、
「安定して仕事を任せられる人」です。
無理に周囲に合わせる必要はありません。
淡々と、誠実に、自分のリズムで。
⇨それが、派遣先でもっとも信頼を得る”立ち回り方”です。