ラジコン飛行機の経験は以前からありますが
フライトシムをVRでやるようになって
実機経験はないにしても それなりに飛行機の挙動も理解できるようになりました
今年は日航機123便墜落事故から40年目
ユーチューブにはいろいろな動画も出ています
陰謀論などの真偽はわかりませんが
私なりにVR映像とあわせて改めて考えてみました
使用したシミュレーターは 2024 2020より空力の再現性が高いモデルです
(資料・事実表記は 公表されている航空機事故調査報告書から引用)
当時は20代で航空機のことはラジコン位しかわからず
これを見た当初は、迷走後に墜落という解説を全く疑いませんでした
最近ではフライトシミュレーターもVRで実体験のような飛行ができるなど
かなり進化してきています。
フライトシムでの全飛行回数・時間を類型すると 数千時間は下らないかと
そういう視点であらためてみると
異常発生から緩やかですがUターンできています。
迷走であればもっと左方向へ向けた進路も顕著になるのではと思います。
油圧がオールロスということで
エンジン推力や激重の操縦桿だけで飛行することを考えると
大きなバンク角を取らないよう左右のエンジン推力を細かに調整する必要があり
当然のことながら推力を出すたびに左右の主翼が押されるので
機体も左右への横向きの運動が起きていた(ヨー軸)ことは想像できます
また高度もエレベーター操作が激重だった事を考えると
エンジン推力での速度加減で上下動を繰り返すのは容易に想像できます
フライトシムでも 左右の推力だけで飛ばしてみましたが
左右のエンジン推力による方向転換については何とか制御はできるものの
機体の上下まで組み合わせると激烈な困難さでした。
私の場合はエレベータを僅かに使わないと全く制御できませんでした
機体全体の挙動は、安定しないため、
どうしてもダッチロール的な挙動になってしまう
といったほうが適切なのかな
尾翼の破損で発生。。。というのもあるかもしれませんが
エンジン出力がコントロールの主だったため、
終始、フラフラとした挙動が続いた、というほうが個人的にはしっくりきます。
また、大月上空の旋回は、明らかに緊急降下のため螺旋降下
横田への着陸を視野に入れると
18:45付近で高度がまだ高いため
海側へ向けてホールドして高度を落とす距離を稼ぎ
※ボイスレコーダー記録では
18:45分18秒に機長の「ここでホールド」の記録あり。
※違う視点で考えると、機体を意思通りの方向へ向けて安定させている とも推測できます。
※横田はちょうど左サイドの窓の中央
47-48付近で見事にダウンウインドウの位置に
上記写真は18:48前 7000ft付近
横に細長い平地が横田基地
※掲載するフライトシムの写真は位置関係をわかりやすくするために明るい状況で撮影しています
実際の8月12日では、日没まであと10分少々で まだ明るさは確保できているという感じです。
大月上空の旋回については
18:40付近の 100度ほどの旋回から
18:41付近の 90度
18:43付近では180度に近い旋回
様子を見ながら徐々に深いバンクを試しているようにも思えます
上空から見ると、ここは山間の平野部が伸びていて
これを目標に旋回するとやりやすいという感じです
一連の動きを見てみると、
発生当初こそ、機体の様子を確認しながらゆっくりとした旋回のようですが
大月上空での旋回後は、そこそこ急な旋回で対応できているのが
飛行軌跡を見ても明らかなような気がします
それなりにコントロールは出来ていた、というのが個人的な感想です
※手前の〇が大月市、奥が横田基地 高度22000ft
手前からの平野が大月市を経由して くの字に
横田方向へ伸びているのが見えます
当時は副操縦士の機長昇格訓練のため機長が右側席に座っていたとのこと
一連の旋回は、主に機長が座っていた右側席から
視界の確保がしやすい右方向での旋回が主のように感じました。
ここまでコントロールしたにも関わらず
横田を通過後なぜか左へ旋回し、更に高度を上昇させて山間部へ
ボイスレコーダの記録には 唐突に 「やまいくぞ」 の記録
その後も、軌跡からみても迷走状態とは考えづらく
機長の発言
「やまいくぞ」
からも、
少なくともこの時点でも機体の方向については自分らの意思どおり
制御できているのではないかと思われます。
遠くから川上村の台地を確認するかのように一旦13000ftまで上昇
※ディスプレイ中心に川上村の畑台地がかすかに。
18:54分25秒に機長が現在位置をリクエスト
場所的には畑台地は見えていたと思われるので、確認なのでしょうか?。
その後三国山(峠)付近をかすめるように11300ftに降下
18:55分00秒に
機長 「フラップおりるね」
コパイ 「はいフラップじゅう」
三国峠上空 たぶん川上村の畑台地をこういう感じで見ていたのでは
※当時はGoogleマップのような航空写真も一般的ではなかったので、
パイロットの方も不時着できそうな場所など、
地理地形を研究・リサーチされていたと思います。
実際のところ、台地としては山で分断されていますが
部分的に2000mほどの平地が広がっていて、シミュレーション上では可能でした。
※最終旋回 8400ft 左の〇が三国峠 右が御巣鷹
実際の旋回は写真の飛行機の位置よりかなり向こう側で
大型のジャンボならかなりの急角度での旋回だったはずです
操縦桿も相当な重さで、疲労もピークではなかったのかなと感じます
フライトシム内では三国峠の稜線が7000ftほどですので
事故報告書の最終高度(8400ft)は稜線を超えるための降下としては順当な高さだと感じました。
個人的には
〇少なくとも 方向と高度については完全ではないがコントロールは出来ていた
疑問点としては
〇横田の着陸コースに入ってなぜ離脱したか
〇横田への着陸を想定していないのだったら(羽田へ戻ろうとしているのだったら)
なぜ、18:45の方位(羽田・東京湾方面)を維持しなかったのか
ということは考えました
横田より北には、ジャンボが下りられる位の滑走路は無いので、ホールドからの左旋回が無意味だからです。
また、あまり語られていませんが、パイロットの疲労の蓄積も重要でしょう。
油圧の効かない機体を保持するだけでも相当な体力が必要と思われます。
そう考えると一刻も早く着陸が至上命題だったはずです。
着陸しようとしたにも関わらず、一部のユーチューブでの情報にあるように
「横田着陸を阻止された」という流れは、
この飛行軌跡を見る限り的外れの情報 とも思えない、というのが私の結論ですね。
降りる場所を探して迷走している悠長さは出来ない、
一刻もはやく着陸を試みたいという非常事態ですので
横田への着陸を自ら「断念」するという選択肢はありえないと思います。
そう考えるとパイロットの無念さもさることながら
もしかすると多くの命が助かっていたのではと考えると。。。
悲しいことです。
※8月12日18:52 横田基地から川上村
※ちなみに、巷では自衛隊の関与が疑われる内容も出てきていますが
本ブログではその点を言及するつもりはございません。
あくまでも上記の疑問点のみに留まらせていただきます。







