アルンクス・ディオイクス(2021) | ぐんまの庭を目指して

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群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

庭で5月に咲いてくれたアルンクス・ディオイクス。その様子を紹介してみます。

 

 

アルンクス・ディオイクス(Aruncus dioicus)

バラ科の宿根草。日本にも自生する山野草。別名ヤマブキショウマ。

アルンクスの仲間は日本だけでなく世界中で見られるようです。日本のアルンクスといえば,このヤマブキショウマだけのようです。

 

4月中旬の様子

 

冬には地上部がなくなります。春になると新芽を出してきます。

先日紹介したコメガヤは早春からぐんぐん伸びてきますが,こちらは他の宿根草と一緒に出てきます。

やさしい雰囲気の新芽です。

 

4月下旬の様子

 

今年はどの宿根草も伸びるのが早かったけど,アルンクスも同じようにあっという間に伸びてきました。

この株は植えてから3年目のもので,だいぶ大株になっています。

 

5月7日の様子

 

花の雰囲気はアスチルベやシモツケソウのような,ふわっとしたタイプの花。

オープンガーデンの頃にこんなつぼみが見えてました。

大株になった今年はこの花穂が大きくなったのに驚きました。

 

 

徐々に花穂が白くなってきます。

高さ1mくらいになる大型の宿根草で,葉っぱも大きく広がります。広めにスペースをとったつもりだったけど,やっぱり全然足りてないな〜(;^ω^)

隣のカライトソウも葉っぱが大きく広がる宿根草なので,ぶつかりあって葉っぱがすごいことになっています。

カライトソウもバラ科の宿根草ですが,葉っぱの形も雰囲気も全然違って面白い。

 

5月18日の様子

 

5月中旬になったら,真っ白になった花を見ることができました。

前も書いたことありますが,どうも私はこのフワフワなタイプの花が好きで,アルンクスとかアスチルベとかシモツケソウをたくさん植えています。逆にそんなタイプの花ばっかりになりつつあるので,それらの植物の間にグラス類とかホスタのようなまったく質感が違う植物を植えるようにしています。

 

 

こんな葉っぱ。これだけ見るとヤマブキの葉っぱにそっくり。これがヤマブキショウマという名前の由来なんだと思います。一つひとつの葉っぱは大きくはないですが,全体はだいぶ大きく広がっています。

 

白い花はキレイなのですが,庭で見ていて残念なのが小さな黒い虫がいっぱい寄ってくるのです。

真っ白できれいな様子を見たいのだけど,これはしょうがないかな。

 

 

実はあと2株植えてあるのですが,それは昨年の秋に植えたばかりで,今年は花が咲きませんでした。

周囲の宿根草の勢いにおされているのか,あまり伸びてきてません。

基本的に山の木陰に自生するタイプの植物だと思います。暑さは好きじゃないと思うし,乾燥も苦手。

ウチでも植えたけど枯れてしまうものもあったので,群馬の暑さはギリギリだと思います。

 

このブログでは実際に育ててみて,ウチの庭では大丈夫だと思える植物を紹介しているので,このアルンクス・ディオイクスはそのラインからはちょっと外れるかも。

とはいえ,こうして大株になってくれたものもあるので,植え場所に気をつければ意外といけるのではないかと思います。

 

 

アルンクスはアジアからヨーロッパまで世界各地で自生しているようです。

アルンクス・ディオイクスは大きくなりますが,ショップなどでは小型の品種も売っています。

上の写真で写っているのは,アルンクス・ノーブルスピリットという園芸品種。これは朝鮮半島に自生するアルンクスの園芸品種。葉っぱの形もだいぶ違いますね。大きさもだいぶ小さいので,こちらは背の低い宿根草として使うことが使うことができると思います。暑さにも多少は耐えてくれそう。

 

他にもディオイクスよりも小さめの園芸品種もあるみたいです。

日陰気味の場所が好きな宿根草を探しているなら,ホスタと一緒に使ってみるのはどうでしょう?

 

ブログで紹介したぐんまの庭の植物の紹介をOwndでまとめています