ぎっくり腰の原因となった体の使い方【リハビリ】 | 思いに動き 心を温め 共に生きる

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茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町に在ります介護老人保健施設サンライズ湊の日常を綴ったブログです。

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こんばんは、タコです。



デイケアに通われるAさんは、脳卒中による後遺症による片麻痺があります。



脳卒中による麻痺のある利用者様の中には体を伸ばす方の筋肉が優位に働いてしまう利用者様が多くみられます。

そしてAさんも、腹筋のちからが入りにくく、背筋を優位に使ってしまう傾向がありました。

 

立ち上がり動作でも、背筋優位のため、体を前に倒す動作が引き出しにくく、これにより動作は非効率となり、身体各所への負担を強めていました。


立位姿勢は、お腹を前に出すような姿勢


歩行動作では、腹部の筋肉の低下があり、下肢の振り出しはやや努力性となっており、その際に体幹を伸ばすことで下肢を振り出しやすいように代償、歩容はさらにぱたぱたと音を立ててあるくような歩き方となっていました。

 

このような動作の仕方が身についていることにより、Aさんは常に背部の筋肉の緊張がたかまっており、これにより最近ではぎっくり腰も引き起こしやすい状況となっていました。

 



そうした状況に対して、リハビリ職員が訓練の1つとして実施したのが、深呼吸(腹式呼吸)を行ってもらうことでした。腹式呼吸をすることで腹筋群、呼吸補助筋といった、体の前面の筋肉を働きやすくなります。



腹式呼吸の姿勢は、座位や仰臥位などで行います。



腹筋が働きやすくなると、

背中のつっぱりがとれ、立ち上がりがしやすくなったり、歩きやすくなったりといった効果が期待できます。


今後も引き続き腹筋群の強化、さらに正しい動作方法を指導していくことで、身体の負担軽減を図っていきます。


そのほか、治療例は、こちらをご覧下さい。