来年の桜はどうかな・・・・と言っていた友人の手術が終わりました。

6時間かかったそうです。

胃がんが見つかってから、

心臓、肺と・・・

次々に欠陥が見つかって、

念願の胃の手術で四分の三を切除そいたそうです。

「迷ったけれど、余命2年と聞いて・・・」手術に踏みきったのでした。

施術の3日後の夕方、驚くような明るい声で・・・・

「終りました。集中治療室から追い出されました」と。

自分だったら狼狽えたり、絶望したりしたろうにと思うと、

その明るい声に絶句しました。

入院の前に手紙で、

「アウシュビッツのユダヤの人々が、

クリスマスには解放されるのではないか・・・

と病と戦い、クリスマスに何の恩赦も無いと分かると、

病にた倒れていった・・・・」

「夜と霧」(フランクル)からの話・・・・

希望こそが命を支える・・・などと、

そんなたとえで励ました自分がチョット、

今は小さいな・・・・

 

M君は、
来年は桜も仲間と一緒に見られるでしょう。

いま、

春の草花の勢いが嬉しいベランダであり、

桜がまだ頑張って咲いている前の公園からは

花びらが4階のベランダにまで舞ってきます。

建物の階段の隅に固まっている花びらに、

来年を重ねて思うことが沢山あります。

最近、

難聴になりつつあるのかしら❓

「聞こえるうちに検査して補聴機を付けないとだめですよ」

と、かかりつけの内科の医師に云われて・・・・

忙しいを言いわけにまだ検査もせず、

憶病この上なしの私です。

わが身に降りかかる病にも、勇敢でありたいものです。

そして、生きている日々に感謝したいです。

 

「さまざまなこと思いだす桜かな」 芭蕉