今まで色々とブログタイトルを変えてきた私だけれど、今回は「青い鳥」にしてみた。
25年も前に、「青い鳥」と言う不倫ドラマがあった。
豊川悦司と、夏川結衣が、美しく切ない、命懸けの不倫をする。
当時、私はいたって普通の主婦で、妊婦で、不倫なんてまったく縁も興味もなかったけれど、なぜかとてもあの話に惹かれたのを覚えている。
幸せじゃない結婚で、帰る場所も行く場所もない夏川結衣が、自分に重なるような気がしたのかもしれない。
私はずっと、青い鳥を探し求めていたような気がする。
子どもの頃も、大人になっても、結婚しても、子どもが産まれてからも。
私にとって息子は、命をいつでもあげられるほどに大切な存在なのに、寂しさを埋めることができなかった。
夫婦はつがいの鳥、と、友達が言っていた。
私と元夫は、つがいじゃなかったなと、別れてみて思う。
つがいって、もっとお互いを必要として、助け合い、寄り添って生きるイメージがある。
子どもができれば、より一層絆が強くなって、家族になって、って。
実際は、真逆だった。
今の夫とは、子どもがいなくても、つがいとしての実感がある。
お互いがいないと、人生の意味がないほどに、必要としている。
ひっそりと二人きりで、お互いだけを拠り所として生きている。
気がつけばここ数年、寂しいと思う気持ちがなくなっていた。
あんなに何十年も棲みついていたのに。
ひどい時には、死にたいとまで思ったこともある。
人に裏切られて、傷ついて、自暴自棄になって。
欠けていた心臓のピースが見つかって、埋められたみたいな感じ。
心が強くなったと思う。
鳥は、最初から間違うことなく、つがいの相手と出会えるのかな。
最初から出会えていれば、こんなにお互いを苦しめることもないのに。
人間は間違ってばかりだね。
浅草の夕焼け。