読書は幼い頃から好きでした。

わたしが親元で暮らしたのは高校3年生まで。
その間、TVというものをほとんど見ずに育ちました。

夜も8時なれば真夜中(笑)。
”大人の時間”と称され、16~17歳になってその時間に就寝、または勉強の時間に否応なくあてられました。

だからと言って、素直に勉強するようなことはなく。
時間はたっぷりあったのですから、勉強していたら別な人生があったかも、など想像してみたりもします。

高校受験のときはラジオ族、オールナイトニッポンなどを楽しみに日々生活してました。ハガキを投稿して読まれたときもありました。
声のみで伝わる集中した場面で自分の名前が読まれたときの心境と言ったら!今でもその興奮は覚えています。

中学生時代は”欽ちゃんシリーズ”。
高校時代は”ザ・ベストテン”などなど、友人達とのTV話題にはついていけず、それでもTVの内容を聞くのは楽しくて。

親の目を盗んでラジオからTV放送を聞いていたりもしたのですが、それ以上に好きだったのは”マンガ”。1ヶ月のお小遣いのほとんどは本屋さんに消えていきました。
古本屋さんを開けるほどマンガと文庫本がありました。

父に見つかったらマンガは”コト”なので、整理ダンスに隠していました。
勉強をしているかどうか、夜2階のわたしの部屋を見回りに来る父。
足音が聞こえるとマンガをス~~~ッと隠したりして、ドキドキものでした。

父が在宅のとき、わたしや妹が階下に居るときはほとんどないのですが、ピアノを弾いているか読書をしているときは、いつもの口煩さがストップしていた父でした。
ですので、何となく人恋しくて母の近くにいたいときなどはキッチンの椅子で読書をしていました。

一時、絵本の「不思議の国のアリス」に懲りました。
とくに、お話よりも西洋の少女がリアルチックに描かれている”絵”に興味を持ったのです。

高校生の頃は毎月1~2回、新幹線に乗って東京までピアノを習いに来てました。もちろん、田舎のほうでも音楽漬けではあったのですが、希望の大学の先生にご教授いただくのがこの世界でして。
学校を休んで東京に出てこれることに興奮してました、制服で、でしたが。

3年生のときにお世話になった先生は
ジグゾーパズルは集中力を高めるために、とてもよい遊び」
と、ご自身もやられていました。いつも待合室には先生のやりかけのパズルが置いてあったものです。

そこで、楽しみが少なかったわたしは、必然的に?はまってしまい「不思議の国のアリス」バージョンを制覇したわけです。
(今考えれば、パズルをしないでもっとピアノに邁進していたらよかったのに・・・。)


前置きが長くなりましたが、先日本屋さんで見つけたこの”とびだししかけえほん”。自分のために購入するのには少々値が張るので、二の足を踏んでいたのですが、やはり気になっているものは購入しないとイケマセン(?)。

全てのページが”とびだし”ます。
小さな”しかけ”も凝りに凝っています。
いやはや、ここまでくると楽しいを通り越して素晴らしい!
是非とも手にとっていただきたい1冊なのです。

出来れば息子の手には触れさせたくなかったのですが、本好きは息子も同様。
早速、引っ張ってはいけないところを引いてました(;;)。

発行者/大日本絵画  原作 ルイス・キャロル
さく ロバート・サブダ  やく わく はじめ


☆後日「The wonderful wizard of OZ」を購入しました。
 こちらは英文です。どちらも素晴らしい仕掛けです。





著者: L. Frank Baum, Robert Sabuda
タイトル: The Wonderful Wizard of Oz: A Commemorative Pop-Up (The Childhood of Famous Americans Series)