『歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!~』(2013.12.24マチネ・ソワレ) | MY FAVORITE THINGS

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うっかりハマった観劇の感想を中心につれづれと語ります。
最近はスタジオライフ/松本慎也さん/矢崎広くん/ミュージカル関連の感想が中心です。

〈キャスト〉

 三上真史 矢崎広(W主演)
 
 橋本淳 大山真志 辻本祐樹
 
 久保田秀敏 原嶋元久 植田圭輔
 鳥越裕貴 内海啓貴 松尾英太郎
 荒木健太朗 河合龍之介 きだつよし

 滝口幸広 林剛史 

 中村龍介 小林且弥 井深克彦
 長倉正明 池田貴宏 二瓶拓也
 加藤啓 小林健一 大堀こういち
 平野良 兼崎健太郎 渋江譲二
 
 松村雄基

 大和田獏

 左とん平



〈感想〉

とうとう東京明治座千穐楽でした…!
たまになぜ私は毎日明治座に通い詰めているのか、我に返りそうになりましたが、無事に乗り切りましたw
明治座の怪人生活も終わりを告げたわけです。

さて、昨日絶不調だったぴろしですが、まだ声は完治していませんでしたが、気持ちの面で立ち直ったのか、とっても素晴らしい千穐楽になりました。

本当にみんな熱くて!
舞台って楽しいねぇと心から思いました。

ラストの義経について語る海尊とそれを段上から聞く義経と二人の表情が最高でした。

ツイッターでも言ったんだけれども、本編の義経と海尊はまさに対照的でコインの裏表のような二人にだなと思いました。
自分自身に価値を見いだせず、ひたすら他者(兄)の為に生きる価値を見出だして尽くして尽くして死んでいった義経。
自分自身に何か価値があると信じ、義経に尽くし義経を切って生き続ける海尊。
「海尊くんの強さが欲しかった」と義経は言ったし、「義経は弱い人だった」と海尊は言った。
まさに正反対の人生。

どちらも他者に尽くすという点では同じなんだけれども出所が違うというか。
正反対の2人だからこそ、信じ合って、尊敬しあっていたんだろうなと思う。

義経の家臣団は義経に「生きる価値」をもらったって言ってて、おそらく皆義経と同じタイプの人間だったんだと思う。
だから団結できたし、命を落としても義経のために戦える。
でも海尊は違った。
海尊が語ることによって、海尊だけが「異質」であることが強調されていて面白かったなと思う。

色々考えながらラストの「時代」を聴くとやっぱり涙が…。
"そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ"
そんな日が海尊にくるといいなぁ。