『木曽』は 木曽川流域の中央アルプスと御嶽山系に囲まれた地域を指します

 

現在の長野県を主としていますが 

 

馬籠(現中津川市)のように一部岐阜の東南部も含まれます

 

この木曽川 支流も含めますと

 

岐阜県・長野県・愛知県・三重県にまで広がっています

 

 一方岐阜は飛騨國と美濃國でできており

 

 飛山濃水とも言われます

 

飛騨は山国ですが 流れる飛騨川は木曽川水系の支流です

 

飛騨川は下流で木曽川に合流し 豊かな濃尾平野をつくり出しました

 

一方北アルプスの麓 高山市内を流れる宮川は神通川となり

 

富山湾へと流れでます

 

神の通る川

 

その名のとおり 

 

奥飛騨の神が産み出した川かもしれません

 

岐阜県 地理・地形・地図 | 47Prefectures 47都道府県のあれやこれや

 

 山と川が織りなす『岐阜』は

 

山水の一滴がつくりだした日本人の心の源のような処でした

 

クローバー クローバー クローバー

 

前稿の続きです

 

もうすぐそこ!! というところで土砂崩れに遭い

 

這々の体で引き返し 

 

雷鳴に追いたてられるように奥飛騨の山を降った私たち

 

なんで 今日にかぎって「山の神」はお怒りなのでしょう・・・ガーン

 

帰りは雷と気圧差で耳がキーーーーーン!!

 

鼻を摘んで 唾飲んで・・・

 

ついてない

 

ついてないよ〜泣

 

薄暗い長いトンネルをすぎ 麓の家がちらほら見えてきました

 

行きしに寄った農協の販売所はもう閉まっていましたガーン

 

高山市街地にはいっても 雷は追いかけてきます

 

不気味な雲が空を覆い 雨もちらほら・・・

 

2時間ほど前は突き抜けるような晴天だったのに・・・ショボーン

 

『宿なし』となった私たち  ヤケクソです

 

「もう帰ろ帰ろ・・・」

 

「せめて高山で飛騨牛食べて 爪痕残そびっくりマーク

 

しかし

 

しか〜しですぞ

 

高山陣屋はもちろん

 

高山市街地 お店はほぼ閉まっていました

 

 

道ゆく人も少なく 足早で去っていきます

 

まだ午後6時ですぞ 

 

もう寝るんか〜いあせる

 

こうして 私たちは不気味な雲の下 

 

雷の伴奏とちらほら降る雨の中

 

飛騨牛どころか・・・夕食求めて徘徊することと相成りましたえーん

 

だ〜れも出会わないシャッター街のアーケードを歩くこと1時間

 

おお!!

 

捨てる神あれば 拾う神ならぬ救う神ありです

 

路地を入ったところに 煌々と灯りの灯るお店が・・・

 

「飛騨牛のレストラン」『Kitchen  HIDA』

 

 

神はここにござしゃったか・・・

 

「小ジジ」と私は ここでやっと

 

美味しい飛騨牛ステーキにありついたのでございました

 

とっても親切でイケメンの店の方曰く

 

「高山は朝市中心で回っているんです。

 

朝が早い分 店を閉めるのは早いですよ。

 

3時には閉める店もあるくらいです」

 

土砂崩れに遭った話をすると

 

「この辺りは山が多く、土砂崩れは多いです

 

さっきニュースで言ってました。

 

ご無事で良かったですね。」

 

優しいイケメン兄さん ありがとう

 

ジジババはその言葉だけで 遥々来た甲斐があったというものです

 

もちろん飛騨牛は めっぽう美味しかったですよ

 

後で調べてみると 奥飛騨は全国区でみても

 

土砂崩れの多い地域でした

 

3000メートル級の山々の火山灰が蓄積した土壌は脆いのだそうです

 

自然の脅威と共存して暮らす人々

 

強くたおやかな一面を垣間見ました

 

さて お腹も満たされ 帰りましょ

 

まだ雷鳴轟く街をあとにし

 

東海北陸自動車道へ

 

途中休憩のサービスエリアで見た空

 

 

怖 ガーン 雷 雷 雷

 

ああ早く帰って 手足を伸ばして寝ころびた~い!!

 

名神高速道路に入ると 嘘のような星空が・・・

 

明るい愛知を通り抜け

 

これまた暗い岐阜と滋賀の風景を横目に

 

更にくら〜い山里の我が家についたのは夜遅く

 

朝から  車にのりっぱなしの長距離ドライブの旅でした

 

その夜 私は久しぶりに夢をみました

 

ふとん1ふとん3ふとん2

 

「樹々に囲まれた温泉につかり 

 

ああ 極楽 極楽

 

炉端で山の幸に舌鼓・・・

 

さあ 食べるぞとかぶりついたら」

 

枕でした・・・

 

まだ

 

窓の外には星が瞬いていました

 

             (おしまい)