こんばんは!

最近、どこかに行くと、ああ、前にここを歩いたときは、母も歩いていたな、とか思う。

母の時代は確実に終わりを迎えようとしている。

認知症になって、かえってよかったのではないだろうか。

深く考えなくてすむ。

母にももちろん人生を謳歌しているときがあった。

社交ダンスをしたり、スナックで踊ったり、お酒を飲んだり・・・

晩年には、犬のローズと楽しく散歩したりして、今が一番幸せ、と言っていた母。

それを聞いたとき、わたしはある予兆があった。

何でも、ずっと続くことというのはない。

この幸せもいつかは消えてなくなるのだ、と。

母と犬の年齢からして、それは余り遠くない日にやってくることを知っていた。

近所の犬も次々に姿が見えなくなってきている。

わたしたちの時代が終わろうとしているのだ。

 

好きに生きてきた母だ。

あの世へ行ったときに、守護神さまに手伝っていただきながら、この人生を振り返ったとき、どのように思うのだろうか。

 

わたしの人生も遠くに終わりが見えてきている。

まだまだ遠くだと思いたいが・・・

まだやりたいこと、行きたい所がある。

今のこの世はかなりひどい所になってしまったが、守らなければならない人たち、動物たちがいる。

守り切って、また守ってももらいながら、生き抜き、あの世へ行ったときに、先に逝った愛するみんなが会いに来てくれたら、幸せだと思う。