猿之助さんの事件があってから、今月18日で1年が経ちました。
ただ、懲役3年執行猶予5年は、昨年の最終判決日の11月17日に言い渡されたため、まだ漸く半年が過ぎたばかり、と言えるでしょう。あと4年半。猿之助さんにとっては、時には後悔や罪悪感に向き合って苦しみつつ、心身共に健康と正常さ、やる気や役者魂を取り戻して行くのに必要な時間となるかもしれません。
ファンとしてそんな風にいろんなことが再生して行くのを願うばかりですが、辛いです。だって、執行猶予期間が無事に終わった後、猿之助さんが舞台に復帰するのか、裏方(脚本や演出、アドバイザーなど)に徹して2度と表舞台には立たないのか、何にも分からないから。勿論、まだ今の段階では、本人だってよく分からないかもしれないですけどね。
この頃、歌舞伎の他の一門での三代同時襲名やお子さんの襲名+初舞台、かつて猿之助さんの一門の舞台でも研鑽を積んでいた若い御曹司たちの結婚などおめでたいことが続いています。おめでたいことだけど、そういうニュースを観れば猿之助さんのことを思い出して辛い。
TVのクイズ番組を観ても、猿之助さんがいない。ドラマのパート2が始まるのに、パート1でダークで個性的な演技をしていた猿之助さんがいない(原作のパート2でも出ている役だった。)。辛い。
昔、歌舞伎座のショップで買った扇子。またこの扇子を持って、猿之助さんの踊りやお芝居が観に行ける日が来ますように。
4代目猿之助ではなく、別の芸名になったとしても。亀治郎に戻ったとしても。